上級生ほど孤独!? 大学生の間で「ぼっち飯」が流行っているのはナゼ?

学生の窓口

学生生活で意外とムズカしいのが「人間関係」。みんなでワイワイ騒ぐのも楽しいけど、たまにはひとりで過ごしたいなんて感じているひとも少なくないでしょう。

ひとりカラオケや「ぼっち飯」のお店が増えているのはなぜでしょうか? ひとりで鍋! なんてお店が登場したのも利用者が増えている証拠で、じつは自然な姿。下級生のうちは周囲とのつながりを気にするあまり、食事も遊びも「みんな」になりがちですが、上級生は学校よりも社会に目が向き、参加する/しないのメリハリがつけられるようになり、単独行動する機会が増えるからです。

■上級生は「孤独」を愛する?

新入生のときはなるべく「みんな」と行動するのが常套(じょうとう)手段で、心強いのはもちろんのこと、コミュニケーションの機会として活かされています。授業もいっしょ、昼食もいっしょ、トイレも「みんな」でなんて光景も目にするのに対し、世の中ではひとりカラオケやひとり鍋など、いわゆる「ぼっち飯」が流行っているのも事実。さぞかし孤独を愛するひとが増えているのかと思いきや、ある意味で当たり前の行動だったのです。

学生およそ300人を対象に調査したところ、みんなと一緒か単独行動かのパターンは上級生になると変わることがわかり、項目とスコアを比較すると、

 ・学校で友人とごはんを食べる … (全体)0.89 : (上級生)0.81

 ・サークルや部活に友人と入部する … (全体)0.88 : (上級生)0.86

と、上級生になるにつれ「単独」行動が増えることがわかりました。

同時に、

 ・ファミレスには友人と行く … (全体)0.69 : (上級生)0.74

 ・焼き肉には友人と行く … (全体)0.78 : (上級生)0.64

と逆転する項目もあり、友人と行く率が上がるのです。

■「ぼっち飯」はおとなの証拠?

このデータはなにを意味しているのでしょうか? 前者は「学校」に関わるイベントなのに対して後者は「学校外」。つまり上級生になるにつれて「社会」とのつながりを重視するようになっているのです。

これを裏付けるデータとして、

 ・学食に友人と行く … (全体)0.71 : (上級生)0.56

 ・ひとりで牛丼屋に行く … (全体)0.77 : (上級生)0.79

からも、校外はもちろん、学校内でも単独で動く「個人志向」が強まっていることがわかります。

最初は集団行動が多かったのに、なぜ個人志向に変わってゆくのでしょうか? 下級生のうちはサークルのイベントなどを「断りにくい」のも確かですが、新入生同士ならさほど気にする必要はないはずです。この変化を時系列にみると、

 ・新入生 = 新しい環境に不安を感じる

 ・不安を解消するために「グループ」行動をとる

やがて学校や人間関係にも慣れ、自分の目的や志向がはっきりしてくると、

 ・グループ行動よりも「個人」を優先

となり、最初は「学校」に限定されていた人間関係も、やがては「社会」に目を向けるようになるからです。

ある意味で偶然の産物であるクラスメイトやサークルの仲間から始まり、やがては学外のつながりを優先しているのですから、ぼっち飯は「おとなの階段」といったところでしょうか。とはいえ、学食で「ぼっち」は近寄りがたいオーラを発してしまいますから、学校内での「おつきあい」もお忘れなく。

■まとめ

 ・新入生のころは「集団」で行動するが、上級生になると単独行動が増える

 ・学校生活にも慣れ、自分の志向や方向性がわかってくるのが理由

 ・興味の対象が「学内」から「社会」に変化する

 ・「ぼっち飯」はある意味で当然の結果

(関口 寿/ガリレオワークス)

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