「経済ニュースに苦手意識がある」人のための本 (2/2ページ)

新刊JP

では、どうして世界中で原油が値下がりしたのでしょうか?「世界中の原油の値段」はどのように決まっているのでしょうか?原油の値段が下がると、どうしてガソリンスタンドはガソリンの売値を下げるのでしょうか?本書はそうした疑問に答えて行くことで、経済というものが動く仕組みを説明してくれます。
 まずは、「原油の値段は、売りたい人が増えると下がり、買いたい人が増えると上がる」 という大原則があり、今回は原油を安く掘る技術によって原油を売りたい人が増えたために原油の値段が下がったのだということです。
 次に、原油の値段が下がると、ガソリンスタンドにとっては利益が増えると考える人もいるでしょうが、そうではない、という事も説明してくれます。それは、ライバルのガソリンスタンドが値下げをすると客がそちらに逃げてしまうので、仕入が安くなった分は売値も値下げしないといけないからです。
 こうした事を学ぶと、ものの値段の決まり方がわかるようになってきます。そうなれば、「給料も労働力の値段だから、給料の決まり方も基本的な仕組みは同じだろう」という事がわかってきます。「雇いたい会社が増えれば給料が上がり、減れば給料が下がるので、景気がよくなれば給料が上がり、景気が悪くなれば給料が下がる」ということがわかると、景気についてもっと知りたくなり、経済のニュースがもっと読みたくなるかもしれませんよ。
 本書は今の経済の基本中の基本から、結局アベノミクスってなんだったの? TPPって何? といった現在進行で進んでいる経済政策も平易な言葉で解説しているので、気軽に目を通すことができます。
 「経済」というものに何となく苦手意識を持ちながらも、なんとなく放置してきてしまったという人、将来に漠然とした不安をかかえている人、いずれの人にとっても得るところの多い一冊です。
(新刊JP編集部)

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