三谷幸喜 「ギャラクシー街道」大不評でNHK新大河「真田丸」に暗雲が… (2/2ページ)
興収40億円を突破した前作『清須会議』の半分にも届かないかもしれません」(配給会社関係者)
映画がスベって暗雲が漂うのが「真田丸」だ。三谷が大河ドラマの脚本を担当するのは04年の「新選組!」以来だが、NHK関係者がその苦い過去を振り返る。
「初回こそ26.3%と高視聴率をマークしたものの、幕末の日本人家庭の食卓にオムレツが出てくるなど、時代考証がメチャクチャだと批判を浴び下降線をたどっていった。終わってみれば、年間の平均視聴率は過去10年でワースト2位という記録的な大惨敗に終わりました」
今回は、主人公の真田幸村に視聴率男の堺雅人(42)を迎え、12年越しのリベンジといきたいところだが、脚本は早くも迷走気味だという。
「三谷さんらしいコメディの要素が満載です。幸村の兄で、関ヶ原の戦いでも名を残す信之を大泉洋(42)が演じているんですが、シナリオには恐妻の尻に敷かれるダメ亭主ぶりがおもしろおかしく描かれています。ただ、幸村を中心とする男臭い時代劇を期待していた視聴者は、実際の放送を見て困惑するかも‥‥」(前出・NHK関係者)
だが、制作サイドは鼻息が荒いという。
「伝説の武将が題材とあって、脚本にあまり左右されない合戦シーンには力を入れているそうですよ。自衛隊全面協力のもと、富士山東麓の演習場に、間口が100メートル以上ある巨大な城のセットを建てて、大坂の陣をこれまでにないスケールで描くとのことです」(前出・NHK関係者)
タイトルの「真田丸」とは大坂城を敵の猛攻から防ぐために幸村が築いた出城である。本作はNHKにとっても三谷にとっても、背水の陣となりそうだ。