「Google Car」が自動走行中、警察官に呼び止められた意外な訳は?
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Googleが2017年の実用化を目指しているとされる“自動運転車”。
昨年9月、米カリフォルニア州DMV(陸運局)が通達で自動運転車に「公道を走行中は運転者が、必要に応じて物理的制御を行えること」を義務付けた。
これを受けて同社は公道試験用の試作車にハンドルとアクセル、ブレーキペダルを追加設定している。
そして今年6月下旬から同社のお膝元、シリコンバレー マウンテンビュー市の公道でついに自動運転車のプロトタイプによる試験走行を開始した。
Googleは今回の街中での試験走行に先立ち、1年ほど前から現在使われていない空軍基地に小さな街を再現して歩行者や自転車の飛び出しなど、路上で発生し得る数々の障害に対する検証を行っている。
実証実検では自律走行中の安全性確認に加え、地域の住民がどのような反応を示すかについても検証することにしているそうだ。
■ Google Carが警察官に呼び止められた!
実証実検は無人走行ではなくドライバーが搭乗、非常時はドライバーが介入する。更に、安全に配慮して最高速度を時速25マイル(40km/h)に抑えた。
しかし、これが今回お届けするハプニングに繋がることになる。それは11月12日に起きた。
バイクでパトロールしていた警察官がGoogle Carを路肩へ停めさせたのだ。

(c)Aleksandr Milewski
この警察官、同車が自動走行車とは知らなかったようで、後続車が渋滞を引き起こしていたため、注意しようとしたそうだ。
しかし、クルマに近付いたところ、自動運転車とわかって事無きを得たと言う。
これがもし無人の自動運転車だったら、ちょっと“マンガチック”な光景になっていたかもしれない。
マウンテンビュー市公認の試験走行だった訳だが、警察官全員にまで周知徹底されていなかった事が原因のようだ。
実際、このファンキーなデザインのクルマがノロノロと街中を走っていたら目立つだけに無理は無い。

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同社はこの珍事のあと、自社サイト上で「速度が遅すぎる? でも人間が運転していたら、それを理由で呼び止めることは無いのでは?」と投稿。
こうしたハプニングは、近い将来訪れる自動運転社会の過渡期には頻繁に起きそうなだけに、あまり笑えない。
自動運転車と従来車が混在するシーンでは後続車にも配慮しつつ、規制速度内でクルマの流れを乱さない制御が求められそうだ。
ちなみにGoogleでは、自動運転のテストを人間であれば90年間の運転歴に匹敵する約193万kmに渡って実施しているそうだが、これまでに違反チケットを切られたことは一度も無いとしている。
■ 日本でも自動運転タクシーの実証実検が始まる
実は、日本政府も自動運転タクシーの実証実験を、2016年1月より神奈川県藤沢市など湘南地区で、地域を限定して規制を緩和する“国家戦略特区”の事業として行うとしている。
自動運転タクシーで乗客を近隣のスーパーまで送迎するもの。
これを受けて、10月15日に警察庁が「道路交通法の改訂を含めて、自動運転に関する法整備を有識者と議論する」との見解を示している。
実証実験を行うのは、自動運転タクシーの事業化を目指すDeNA(ディー・エヌ・エー)の子会社の“ロボットタクシー”。
このプロジェクトは神奈川県の他、仙台市や名古屋市でも今年度中に実施する計画になっている。

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政府は今回のプロジェクトを通じ、「日本を世界初の完全自動走行の社会にしたい」と語っている。
安全面を徹底するため、実証実検では2人の乗務員が乗り、不測の事態が起きた場合は乗務員が運転して危険を回避することになる。
今回お届けした話題は米国の事例だが、日本でも同様なハプニングが色々と起きるかもしれない。
それを回避するには少なくとも車両前後の窓等に“自動走行中”のサインを掲示する必要がありそうだ。
【参考・画像】
※ Google Self-Driving Car Project
【動画】
※ Google Self-Driving Car Project 「Ready for the Road」 – YouTube