30本塁打でも引退!? 好成績の年にプロ野球界を去った男たち (2/2ページ)

デイリーニュースオンライン

山本浩二(広島/引退時40歳)

【1986年】126試合/打率.276/27本/78打点

 ミスター赤ヘル・山本浩二の引退はまさに「有終の美」という言葉がよく似合う。30代で才能が本格開花し、輪をかけてすさまじいバッターとなった山本。入団から引退まで、毎年110試合以上に出場し続けた“準鉄人”だ。

 しかし、その裏側は満身創痍だった。大学時代からの持病である腰痛を我慢しながら出場を重ね、晩年はファンも「見ていて痛々しい」と思うほど。この年、広島はリーグ優勝を果たし、西武との日本シリーズに進出。第8戦までもつれた末に敗れたが、広島市民球場には浩二コールが巻き起こり、西武の胴上げに続いて山本も広島ナインによって宙を舞った。

江川卓(巨人/引退時32歳)

【1987年】26試合/13勝5敗/防御率3.51

 プロ2年目の1980年から、2ケタ勝利を続けた怪物・江川卓。引退年も好調打線のアシストもあり13勝を挙げた。しかし、自信を持って投げた球を若手の小早川毅彦(広島)や八木裕(阪神)にホームランにされるなど、衰えを自覚していた。

 そして来季の活躍に自信が持てなくなった江川は、「2ケタ勝利ができなくなれば引退」という自身の信念に従って球界をあとにした。

 また、江川ドラフト騒動で渦中の人になった阪神・小林繁も1983年の引退年は、35試合で13勝14敗/防御率3.18の好成績を残している。小林も前年に「15勝できなかったら引退」と宣言しており、こちらは30歳。運命がもつれ合った2人は、奇しくも同じような燃え尽き方だった。

≪番外編≫タフィ・ローズ(オリックス/引退時41歳)

【2009年】84試合/打率.308/22本/62打点

 2006年に一度、現役を引退し、1年間のブランクを経てカムバックを果たしたローズも引退年に好成績を残した選手といえるだろう。前年には40本塁打を放っており、実力は健在。しかし、シーズン中に死球で骨折したことからフル稼働とはならず、その欠場を公傷と認められず、契約交渉で揉め、2度目の現役引退となった。

 そんなローズだが、今年5月、なんと46歳にしてBCリーグ・富山の選手兼コーチとして電撃復帰。41試合で打率.315/5本/37打点の好成績を残している。

 ちなみに今年5月にヤクルト入りを果たしたデニングの今季成績(BCリーグ)は、18試合で打率.270/1本/17打点。6月に阪神入りしたペレスは、30試合で打率.324/7本/24打点だった。

 4年強のブランクをモノともしないローズ。NPBでもまだまだやれるのでは!?

文=落合初春(おちあい・もとはる)

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