北朝鮮、「喜び組」ドラマ密売女性を処刑…派手な性生活を描く (2/2ページ)
当時の韓国メディアによると、1998年11月16日の平壌放送は論評番組で、ドラマを制作したKBSを次のように非難した。その激しさはもはや脅迫レベルだ。
「ペテンメディアのクズどものくだらない反北謀略劇」
「KBSはメディアの本分を忘却し、民族の間に不和を煽り、対決、分裂、戦争を煽動する許しがたき反逆行為を行っている」
「我々は、KBS第2テレビ創作団を無慈悲に爆破し、その存在自体をあの世送りにする」
「ドラマ創作に加担した者は皆殺しにする」
「こんなドラマを作ったことは、我々に対する一種の政治的宣戦布告だ」
警察当局は、北朝鮮のテロを警戒してKBS本社を厳戒警備するなど、大騒ぎになった。また、ソウル市内では「KBS爆破闘争に参加しよう」と書かれたハガキと金正日氏の写真が路上で発見されるなど、韓国社会は戦々恐々とした雰囲気に包まれた。
韓国の人々は「たかがドラマぐらいで…」との反応を示したが、北朝鮮において金一族を冒涜する行為は「万死に値する」もので決して許されない。
両江道の情報筋は「このドラマ(ツツジの花が咲くまでに)のストーリは知らないが、命がけで見るほどのものなのか?」とRFAに逆に質問するほど、具体的なドラマの内容はまだ知られていないようだ。
昨年末、北朝鮮はハリウッド映画「ザ・インタビュー」に対しても金正恩氏を誹謗中傷したと非難しながら、住民に対して「絶対に見るべからず」と警告を発した。ところが、映画の説明をしなかったために、かえって住民の好奇心を誘発するという皮肉な結果を生んでしまった。
今回の事件に関する、両江道当局の対応は、その反省を踏まえたものかもしれないが、「ツツジの花が咲くまでに」に対する住民の好奇心が高まるのは時間の問題だろう。実際、平壌の大学生の間ではこのドラマが流行し、見た学生が収容所送りになっている。