プレミア12でも露呈したプロ野球日韓戦のすごい物語|プチ鹿島の『余計な下世話!』 (2/2ページ)

東京ブレイキングニュース

 私は韓国との「絶対に負けてほしくない戦い」(どこでもそうだろうが、お隣の国には負けたくないものだ)の緊張感に息苦しさを覚えながら、一方で敵ながら韓国あっぱれとも思いはじめた。どんなことをしても勝とうというあの泥臭さ、必死さ。敵として見ていただけだが次第に惹かれている気持ちにも気づいた私は、韓国へ2度プロ野球を観に行った。韓国プロ野球はベンチの上にチアガールがいて応援合戦を繰り広げていて、それはそれは壮観だった。国際大会のおかげで韓国野球にも魅了されたのだ。そして今回の「プレミア12」。興行主は別の新しい国際大会が始まった。

 ここで日本は初戦で韓国と対戦(8日)。大谷翔平が投げてあっさりと勝った。え、こんなに簡単でいいの? これは壮大なる前フリじゃないの? 騙されないぞ、騙されないぞと用心した。

 で、準決勝である。またしても大谷翔平がスイスイ投げる。楽勝ムードでキツネにつままれた感。「大谷の登場によって、韓国とのドロドロの戦いはもう過去のものなのか」。ようやく納得し始めた。そしたら......。

 あの9回の逆転負けである。ああ、やっぱりただでは終わらないこのカード。小久保監督の継投ミスと言ってしまえばそれまでだが、私には依然として日本対韓国戦には魔力があるとしか言えない。簡単に予想できる試合なんかない。今回の教訓は「だから野球賭博はやめておけ」ということでもあると思います。

Written by プチ鹿島

プチ鹿島●時事芸人。オフィス北野所属。◆TBSラジオ「東京ポッド許可局」◆TBSラジオ「荒川強啓ディ・キャッチ!」◆YBSラジオ「はみだし しゃべくりラジオキックス」◆NHKラジオ第一「午後のまりやーじゅ」◆書籍「うそ社説 2~時事芸人~」◆WEB本の雑誌メルマガ ◆連載コラム「宝島」「東スポWeb」「KAMINOGE」「映画野郎」「CIRCUS MAX 」

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