描写が生々しすぎる? “春画”は「わいせつ物」か、それとも「芸術」か? (2/2ページ)
正直「そんな写真出さないでよ……」と思いますが、だからと言って「見るとイヤな気持ちになる人がいるので、昆虫の写真を載せてはいけません」というのもおかしな話ですよね……。
■そもそも、この議論自体が不毛?・「どちらでもある。いつの時代も変わらないなと思う」(33歳/人材派遣・人材紹介/事務系専門職)
・「芸術的なわいせつ物」(24歳/その他/事務系専門職)
・「春画を芸術とは感じないが、今の作風とはちがうためか、わいせつとも感じない。うるさく規制することはないと思う」(23歳/小売店/事務系専門職)
「芸術かどうか」に関して言えば、やはり「見る人による」としか言えないのかもしれませんね。中にはこのように「どちらでもある」「どちらとも言えない」という人も。ただ、「わいせつ物かどうか」については、法律なども関係してくるので、少し話がややこしそうです。
■作者の気持ちを考えると……・「かつて春画を描いていた人は、今のエロ漫画家のようにエロい気持ちになってもらいたくて描いていたと思うから、『全然エッチな感じがしない』みたいな理由で芸術として扱われると、腹が立つだろうなーと思うから、わいせつ画として扱ったほうがいいのではと思う」(25歳/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)
辞書で「わいせつ」を調べてみると、「性に関することを、みだらに扱うこと」とありました。作者たちが「性に関することを、みだらに扱おう」と思って春画を描いたのだとしたら、「芸術だ!」と堂々と展示・掲載されるのは、不本意かもしれませんね。
作者の技術や表現力、独創性などについて語るなら、それは「芸術」。当時の風俗について考える場合は、貴重な「資料」。しかし、もともとは大衆のために描かれた昔のエッチな本のようなもの。現代はネットの登場などもあり、「性」の扱い方が非常に難しい時代です。「今、春画をどのようにとらえるか」という問題は、私たち現代日本人の「性」との向き合い方を考える、いいキッカケなのかもしれません。
(森川ほしの/OFFICE-SANGA)
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