一周忌追悼…名優・菅原文太が残した「日本人へ最後のメッセージ」 (2/2ページ)
どんなに豪邸に暮らそうが、5000万円の車を持って遊びに行こうが、食い物がなきゃ生きていけない>(週刊大衆「人間力」より)また、03年から昨年12月まで、ニッポン放送で放送されたラジオ番組『菅原文太 日本人の底力』でも、パーソナリティとして、さまざまなテーマについて語っている。
一周忌となる28日に、書籍として発売されるが、その言葉は、すべての日本人への“最後のメッセージ”と言えるだろう。まずは、農業への提言から。<工業生産というベルトコンベアから食べ物は下ろして、手作りの本来の姿に戻していかなくては>また、「原発と復興」に関しても言及している。<この先5年かかっても10年かかっても、何かに向かって戦い続ける。それは権力かもしれないし、国家かもしれない。それとも無関心でいる日本の人々かもしれない>(『日本人の底力』より)
震災前と変わらず、金儲けしか考えない“無関心な日本の人々”に対しては、<いい暮らしをしたいと思っているけど、そんなものは幻想なんだ。この世に生まれたからには死ぬまでひたすら働く。汗をかいて。そうした懸命さ、ひたむきさが、人間として尊いことだと思う>(『女性自身』12年5月22日号)
国民的スターは、勤勉な日本人の底力をどこまでも信じていたのだろう。<本物のヒーローというのは、夢も絶望も含めてかき立てるようなものでなくちゃだめなんだ>(『主婦の友』92年5月号) 日本の未来を憂う、その熱き言葉は、死後も私たちの心を揺さぶり続ける。