【育児の悩み】叱っても伝わらないのは「ながらしつけ」が原因かも?
大きな病院で診察を受けると医師が患者の話を聞きながら、視線はずっとパソコンの画面を見ていることってありますよね。そんな時「私の話をちゃんと聞いてくれているのかしら……」と不安に思ったりしませんか?
これと同じように、子どもへのしつけの時もママがそういった態度をとっていることにより、子どもを不安にさせたり、言うことを聞いてくれない状態にしてしまうことが多々あるようです。
そこで今日は、『1人でできる子が育つ テキトー母さんのすすめ』の著者の立石美津子が、医師の態度を反面教師にした“子どもとのコミュニケーションのとり方”についてお話しします。
■患者を“見ない”医師
大病院では一人の患者が内科、皮膚科と様々な科にかかることがあります。患者の病状を共有するために、紙ベースではなくパソコンに情報を打ち込むのが今や主流になってきていますよね。また、紙でカルテをとっておけば数年もしないうちに病院は患者のカルテで一杯になってしまいます。
確かに病院側のシステムとしては便利だと思います。でも、診察を受ける患者としてはどうでしょうか?
患者の話を聞いてくれているのには違いませんが、目と目を合わせていない状態なので「この医師、私の辛い症状の訴えをちゃんと聞いてくれているのかな?」と不安になってきますよね。
これはご家庭での子どもとのコミュニケーションでも同じような場面に出くわします。
■子どもを“見て”コミュニケーションを
子どもが幼稚園から帰ってきて「今日、○○ちゃんと遊んだんだ」「今日、先生が紙芝居を読んでくれたんだ」と嬉しそうに報告してきたとき、お皿を洗いながら聞いたり、スマホやパソコンの画面を見ながら聞いていませんか?
先ほどの医師の態度と同じで子どもは「ママ、ちゃんと話を聞いてくれているのかなぁ」と思っているはずです。
子どもが話しかけてきたとき、いちいち家事の手を休めてすべてのことを聞いてやることは難しいかもしれませんが、子どもが嬉しくて何か報告したとき、また「○○ちゃんに叩かれた」と辛い気持ちを訴えてきたときは、目を見てしっかり話を聞いてあげましょうね。この時、出来れば子どもの視線にしゃがむと、なおベターです。
また、子どもを叱る時も同じです。
子ども自身が絵本を破ったり投げたりしたとき、子どもに目を向けず、掃除しながら叱ったり、お皿を洗いながら「こら、どうして絵本を破るの!」と注意しても、ママの叱責は子どもの左耳から右耳へすり抜けていきます。
そうなると子どもも「いけないことをしてしまった」と反省しません。だから365日年中無休で同じことを毎朝毎晩、叱ることに……そして「うちの子は何度同じことを注意しても、言うことを聞いてくれない」と親は嘆くことになってしまうのです。
■“ここぞ”という時の「とっておき伝え方」3ステップ
子どもにこれだけは守ってほしいことを伝えるときは、口うるさくガミガミ言葉でいうのではなく、まず雰囲気作りが大切です。次の3ステップを試してみてください。
(1)「□□○○さん、今から大事な話があるからここに座りなさい」といい、床に正座させる。普段“○○君”“○○ちゃん”付けでも、この時は改まってフルネームで呼び、“さん付け”するのがポイントです。
(2)ママも子どもの視線と同じ位置になるように正座する。
(3)「絵本は読むものだよね。破ったり投げたりするのは絶対に止めようね。約束できるよね」と、いつもの声より低い声で、早さもゆっくり、顔つきも変えて話をする。
それから、忘れてはいけないのは改善したタイミングを逃さずに「絵本破らなくなったね。偉いね」と褒めること。せっかく約束を守って本人なりに努力しているのにも関わらず無視されたら、態度が元に戻ってしまう可能性がありますよ。
いかがでしたか。
“目は口ほどにものを言う”の諺通り、目を合わせて会話することは人に何かを伝えるための第一条件です。診察室の医師の態度を反面教師にして、子育てではしっかり子どもの目を見て話をするように意識してみましょうね。
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※ Oksana Kuzmina / Shutterstock