北朝鮮、「我が国にエイズ患者はいない」と豪語…性感染症拡大との調査結果も (2/2ページ)

デイリーNKジャパン

エボラウイルスに対して異常とも言える対策を行ったことを考えると、もしエイズ感染者が存在したとしても、徹底的に隠蔽するので外部に知られることはないだろう。

一方、北朝鮮でHIV以外の性感染症の感染は拡大しているという説もある。

1980年代までは少なかった売春行為が、90年代後半の大飢饉「苦難の行軍」の頃から急増した。生き残るために売春を行う女性が増えたためだ。現在では組織化するほど売春は大々的に行われている。

売春業が拡大するにつれ、女性たちの間では、梅毒や淋病などが蔓延しているという。北朝鮮当局は2005年、梅毒と淋病患者を全面調査せよとの内閣決定書を出している。

これに沿って平壌市内の各病院や大学は、人民班(町内会)に出向き女性を対象に調査を行ったところ、10人に3人が梅毒や淋病の保菌者であることが判明した。

当局は、女性たちを隔離し治療したと主張するが、医薬品が不足する北朝鮮で治療薬のペニシリンが確保することは容易ではない。また、医師も性感染症に関する知識が不足しており、調査や治療にあたって当局が宣伝映画を用意したほどだという。

性感染症の予防にはコンドームが欠かせないが、北朝鮮で医師だった脱北者は「コンドームは見たことがない」と証言している。この医師の脱北時期についてRFAは明らかにしていないので、現在は売られている可能性もある。

また、WHOの資料によると、北朝鮮の避妊器具普及率は69%で、アジア平均の58%より高い。ちなみにこの数値は、北朝鮮の性感染症関連で唯一公開されているものだ。

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