急逝・北の湖理事長「壮絶がん闘病と泥沼後継者争い」 (2/2ページ)
翌13年6月には、還暦土俵入りも披露しています」(出羽海一門のタニマチ筋)
だが、13年末には大腸ポリープが見つかり、再手術。その後、腸閉塞も併発した。「昨年秋には膀胱がんが見つかったという話もありました。今年7月には、大相撲名古屋場所中に急遽、東京に戻って入院。腎臓に尿が溜まる水腎症の手術をしましたが、実は水腎症は、がんの合併症でも起こりうるものなんです」(前同)
また、以前手術した直腸がんが再発していたという。「その頃、北の湖理事長の自宅には介護用ベッドが運び込まれたそうで、余命数か月との噂も……」(同) それでも、自身の病状を頑なに伏せてきた北の湖理事長。これには相撲協会の思惑もあったという。「次期理事長を巡る泥沼の争いが表面化するのを、避けたかったのかもしれません」(中堅相撲記者)
しかし現在、それは現実になりつつある。「当面は八角親方(元横綱・北勝海)が理事長代行を務めますが、来年1月の初場所後に理事選が実施され、その新理事の互選で、正式に理事長を選ぶことになります」(前同) まず、根強い“待望論”があるのが貴乃花親方(元横綱)。「相撲人気復活の一番の功労者ですし、ナンバー3の総合企画部長として様々な案を出しています。たとえば最近、見学しやすいようにとガラス張りの相撲部屋が増えましたが、これも貴乃花親方の発案。若い女性ファンが増えました」(同)
さらに、「来年1月の理事改選で、北の湖理事長と同じ出羽海一門の出来山親方、千賀ノ浦親方が定年を迎えますが、その後継とみられる境川親方、玉ノ井親方が“貴乃花派”と見られるのも好材料です」(同)
だが目下、最有力なのは現ナンバー2の八角親方。「一時は、人気復活のカンフル剤として貴乃花親方待望論もありました。しかし、先の九州場所も大入りが続いています。ここで北の湖さんより20歳も若い貴乃花親方が理事長になれば、それより上の年齢で前々から協会を支えて来た人たちが追われる形になります。したがって八角親方が1~2期理事長を務め、貴乃花親方はその次では」(大野氏)
だが、その流れに待ったをかけるのが九重親方(元横綱・千代の富士)だ。「かつてはナンバー2の事業部長も務めましたが、13年1月の理事選で落選。ヒラの委員に降格させられました」(ベテラン記者) 背景には、北の湖理事長の側近だった協会顧問の裏金疑惑を糾弾し、恨みを買ったことが絡んでいるという。九重親方にとっては、まさに今が好機なのだ。
「八角部屋の2人の部屋付親方を引き抜き、理事に返り咲くための票を一門はもちろん、他からも集めようとしているとか。いいスポンサーはいるので、1000万超が動くという話もあります」(前同)——きな臭い話が飛び交う相撲界。人気復活に水を差さなければいいのだが……。