【訃報】「火垂るの墓」作者・野坂昭如さん死去。破天荒すぎる“野坂伝説”まとめ

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【訃報】「火垂るの墓」作者・野坂昭如さん死去。破天荒すぎる“野坂伝説”まとめ

戦争の悲劇を描いた「火垂(ほた)るの墓」で知られる直木賞作家・野坂昭如さんが2015年12月9日に都内の病院で亡くなりました。 映画史に残る名作「火垂るの墓」の原作や、誰もが知っている童謡「おもちゃのチャチャチャ」の作詞も担当している野坂さんは、この世に多くの作品を遺し、その自由な人柄は人々から愛され、惜しまれつつこの世を去りました。

破天荒すぎる“野坂伝説”

野坂さんはその破天荒すぎる性格のあまり、数々の伝説を残しています。
今回は、そんな“野坂伝説”をまとめてみました。

1.大島渚殴打事件

事件が起こったのは、東京プリンスホテルで開かれた大島渚・小山明子夫妻の結婚30周年を祝うパーティー。野坂さんが壇上で祝辞を述べたあとに、なんと大島渚さんに突然右フックを食らわせたのです。
大島さんも負けじとマイクで野坂さんの顔面を2発殴るも、会場の雰囲気は険悪ムードに…。

ことの発端は、祝辞を読んでもらおうと招待した野坂さんのあいさつを、大島さんが忘れてしまったことから始まりました。
関係者によると、野坂さんが帰ったと思い順序を飛ばしたと話していますが、野坂さんは夫妻の名を織り込んだ和歌を持って自分の名前が呼ばれるのをずっと待っていたのです。
元々、文壇界きっての酒好き&酒乱で知られている野坂さんのイライラは募っていき、ついにこの騒動が起こったのです。

なお、二人はテレビ朝日「朝まで生テレビ」で共演するなど親しい付き合いがあり、仲が悪いわけではありませんでした。後に大島さんが野坂さんに手紙を書き、お互いに謝罪して和解しました。

2.『四畳半襖の下張』事件

「わいせつ」の概念が問われた『四畳半襖の下張』事件。

月刊誌『面白半分』の編集長をしていた野坂昭如さんは、永井荷風の作とされる戯作『四畳半襖の下張』を同誌1972年7月号に掲載しました。しかし、そのあまりの性描写に、刑法175条「わいせつ文書販売の罪」に当たるとされ、野坂さんと同誌の社長・佐藤嘉尚さんが起訴されてしまいました。
結果、有罪判決となり、野坂さんには罰金10万円が課せられました。

3.とんねるずの生ラジオ乱入

1986年、『オールナイトフジ』(フジテレビ)生放送中のスタジオに突然現れ(出演予定なし)、レギュラー出演していたとんねるずら若年世代の出演者に「浮かれた気分でいると世相が悪化する」などと説教をしたあげく、とんねるずの石橋貴明さんを軽く平手打ちしました。
出演者陣は野坂の言動に黙って耐えていましたが、後にとんねるずは「先生(野坂)の得意なラグビーで勝負しましょう」と野坂さんに挑戦状を叩き付けました。しかし、当の野坂さんは「あのときは酒に酔っていた。君たちのような若者(当時野坂さんは50代半ば、とんねるずは20代半ば)とやりあって勝てるはずもない」と陳謝する形になり騒動は終結。
一説には、とんねるずのブレーンとして知られた秋元康さんらが間に入り、両方の顔が立つ形で手打ちになったと言われており、挑戦状は一種のジョークという説が根強いです。

4.ダウンタウン・浜田と叩き合い

『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!』(日本テレビ)内で、「野坂昭如が人生を語る」という主旨のコーナーに出演。しかし、実際は「チキチキ野坂昭如たたいてさぁ何点!?」というダウンタウンが野坂さんに対して、何発つっこみなどを入れられるかという企画でした。
これを知らされていない野坂さんは、頭を叩くなどしたダウンタウンの浜田雅功さんを睨みつけ、頭を叩き返し、その後2人の頭の叩き合いに発展しました。
この番組の収録直後も、浜田さんと野坂さんの間に、不穏な空気がながれていたことを相方の松本人志さんが自身のラジオで語っています。

5.山口百恵のために…

野坂さんには、どうしても譲れないこだわりが2つありました。
それは「髪に櫛を入れない」と「歯を磨かない」。
戦後、ずっと守ってきたというこのこだわりですが、あるとき、ついに捨てる日がやって来ました。

その要因となったのは、山口百恵さん。
実は野坂さんは無類の「山口百恵好き」を公言しており、彼女にとても憧れていました。
そんな彼が、NHKの看板番組「ビッグショー」で彼女と共演することに。ステージに現れた野坂さんは、髪に櫛を通して現れ、やがてこう言ったのです。

「僕は今日、歯を磨いてきました」

彼のこだわりも、昭和の大スター・山口百恵の前には、小さなことだったのでしょう。


数々の栄光とともに、さまざまな伝説を残してきた野坂昭如さん。
彼はこれからも、後世に語り継がれる人物となることでしょう。

ご冥福をお祈りします。

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