銭形は一生ルパンを捕まえられない!? インターポールが悪党を逮捕できない理由とは (2/2ページ)

学生の窓口

ましてC国でドロボウしたからといって、B国の警察がC国に乗り込みタイホ! は現実的には見られない光景なのです。

あばよ! とっつぁん!

■「引き渡し」を待つのが仕事?

それでは海外に逃亡した犯罪者は「逃げ得」なのでしょうか? インターポールの警部が逮捕しに行くことはできませんが、代わりに犯人を引き渡してもらったり、犯罪者のいる国が「代わりに処罰」することができます。

国際指名手配された場合、

 ・A国の犯罪者をB国で発見

 ・B国が身柄を確保 → A国に送る

が基本で、とくに「犯罪人引き渡し条約」を締結した国同士ではスムーズにおこなわれやすくなります。

また、「B国の犯罪者」として扱う「代理処罰」という制度もあり、B国の警察が逮捕、裁判や刑罰もすべてB国のルールに従う方法ですが、法も文化も違い、手続きもタイヘンなため、重罪のときにおこなわれる特別ルールと呼ぶべきでしょう。

もし、銭形平次を先祖に持つアゴの割れた警部が実在したら、「神妙にお縄を頂戴しろ!」と世界を飛び回る必要はまったくありませんし、したくてもできません。日本に送還されるのを待つか、代理処罰の申請をするか、いずれにせよ「吉報を待つ」になりそうです。

拳(こぶし)で拭く涙、明日こそ乾け!

■まとめ

 ・インターポールで知られる「国際刑事警察機構」は、一種の「協力体制」

 ・世界中を飛び回って犯罪者を捕まえる「捜査官」は存在しない

 ・逮捕権もないので、タイホする!と手錠を振り回しても効果はない

(関口 寿/ガリレオワークス)

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