モジモジっ子にイライラなあなた!子どもの「個性」を潰す叱り方してませんか?
子どもが親の思い通りに行動してくれないと、つい頭にきて余計なダメ出しをしてしまいますよね。
例えば、挨拶の声が小さい子どもに対して「大きな声で元気よく挨拶しなさい!」なんて言ってしまうママもいるかと思いますが、これは本当はやってはいけません。
そこで、今日は、『1人でできる子が育つ テキトー母さんのすすめ』の著者の立石美津子が、“個性を潰してしまうママのダメ出し”についてお話します。
■蚊の鳴くような声でしか挨拶しないのも“個性”
お返事を「はい」と元気良くし、人に会ったら「おはようございます!」「こんにちは!」「ありがとうございます!」と明るく言える子どもは、先生からもママ友からも好かれますよね。とても積極的で物怖じしない、人見知りもしない子です。
そんなよその子供を見ると羨ましくなってしまい、モジモジしているわが子にイライラしたりしていませんか? 「なんでもっと大きな声で挨拶しないの!」とつい叱りたくなってしまいますよね。
でも、こういったこともその子の一つの特性なのです。せっかくの個性を潰さないようにしましょう。
■良い面があれば「悪い面」もある
筆者が小学生に指導をしていると生徒の性格により、次のようなパターンに分かれます
(1)答えを準備していないうちに、ともかく先生に一番に当ててもらいたくて机に身を乗り出して「ハイ!ハイ!ハイ!」と大声を張り上げて手を挙げる子
(2)取り合えず手を挙げて、指名されてから答えを「う~んと、え~と」と考え始める子
(3)指してほしくて仕方がないのに手を挙げられない、「先生、私に当てて」の視線をずっと送っている恥ずかしがり屋な子
(4)確実に正解できる質問にしか手を挙げない、失敗したくない気持ちが強い子
(5)絶対に答えたくない、聞き役だけに徹していたい子
身を乗り出して手を挙げる子や指名されてから答える子は“積極性がある子ども”です。とても良いことのように思えるかもしれません。
けれども、答えも考えていないのに手を挙げるのは、行動力があるとも言えますが、反面、衝動性が高く物事に対して見通しを立てたり、計画性を持って慎重に考えないで行動してしまう短所があるとも言えるのではないでしょうか。
要は、“良い面”は裏側から見ると“悪い面”だったりもするものなのです。積極的だから全てが良いということではないことをママも理解しておきましょう。
■できていないことより「できていること」を認めよう
どんな人間も完璧ではありません。様々な性格の人がいるから面白い人間関係ができるのです。人に出会ってもモジモジして小さな声でしか挨拶しない子どもは“神経が繊細である”と同時に“相手をよく観察している”のです。
だから「なんでそんなに小さな声しか出さないの!ちゃんとしっかり元気よく挨拶しなさい!」と叱ってはダメなのです。小さな声でも挨拶はしているわけですから、そこを認めてあげてくださいね。
子どもの性格をよく把握して「小さな声でも挨拶できたね、今度はもう少し大きな声を出せるといいね」と言ってあげましょう。こうして僅かなことでもちゃんと認められると嬉しくて、次にもう少し頑張ろうという気持ちになってくれるでしょう。
いかがでしたか。
“人に会ったら挨拶する”というしつけをそもそもしていないのならば問題ですが、しつけをしている上で小さくても声を出しているのならば、必ずできるようになってきます。
筆者は幼い頃、とても消極的で物怖じする子どもでした。挨拶を明るく元気よくすることなんて絶対に出来ませんでした。初めてカウンター式のお寿司屋さんに行ったとき母から「自分で注文できないんだったらお寿司は食べられません」と言われてとても辛かった思い出があります。
でも、今は喋りすぎるくらい話をし、しかもはっきりと辛口で言ってしまうので少し抑えなくてはならないくらいです。子ども時代、気が弱く引っ込み思案でも、段々と人や場所に慣れてくれば喋れるようになりますから、焦らなくても大丈夫ですよ!
【画像】
※ Choreograph / PIXTA