意外な研究結果! ちびっ子が「金魚」を好きなのはナゼ? (2/2ページ)

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魚を見ているちびっ子には「水槽に触れる」「魚を指でさす」などの行動が見られ、泳ぐ魚を指で追跡するように「指追い」する子が多くいます。熱帯魚を導入した直後は1%ほど起きたのに対し、2ヶ月後は0.3%ほどに激減…対する金魚は導入時に3%弱、2ヶ月経っても1.5%強と圧倒的に多く、金魚に対して高い関心を示していることがわかったのです。

なぜ金魚に人気が集まったのでしょうか? 熱帯魚に関心がなかったわけではなく、個体差の激しい金魚のほうが「識別」しやすかったからと考えられています。

ちびっ子にとって魚は興味の対象であることは間違いありませんが、どれでも好きになるわけではなく、自分好みの魚を見つけて観察します。指追いはまさにその証拠で、特定の金魚に絞り込んで、泳いでいる、エサを食べているなどの様子を追跡調査するのですが、これにはほかの魚と「識別」できることが重要で、熱帯魚よりも個体差が出やすい金魚に軍配があがったのです。

興味から始まる「指追い」も、やがては愛着に変わるのでしょうから、子どもができたらひと目でわかる「変わったペット」と暮らすのが良いかもしれません。

■まとめ

 ・ちびっ子に熱帯魚と金魚を見せたところ、金魚の人気が高かった

 ・「指追い」しながら観察する姿が、金魚のほうに多くみられた

 ・柄や大きさに差が出る金魚は、「個体」を識別しやすいのが理由

(関口 寿/ガリレオワークス)

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