【DMM会長・亀山敬司×漫画家・西原理恵子スペシャル対談vol.1】2人の出会いと思い出のマナ板ショー

デイリーニュースオンライン

【DMM会長・亀山敬司×漫画家・西原理恵子スペシャル対談vol.1】撮影=西田航
【DMM会長・亀山敬司×漫画家・西原理恵子スペシャル対談vol.1】撮影=西田航

 いまも拡大を続けるDMMグループの頂点に立つ亀山敬司会長。その亀山会長がもともとファンだったという漫画家の西原氏。かれこれ7年来のつき合いとなる2人だが、その関係は単なる友情とも違う不思議な絆で結ばれていた。西原氏いわく「ただのこすいおっさん」。亀山会長の、甘酸っぱい青春の思い出から、ほかに類を見ない独特の経営理念まで、その知られざる素顔に迫った!

ーー亀山会長が到着しました。そちらにお座り下さい。

亀山 (笑顔で)いや~、遅れちゃった。高速で事故があってさ~。ごめんね。

西原 これくらいなら全然。私が普段、遅れて来るのに比べたら。

亀山 そうだね〜(笑)。お酒ください〜! むぎ焼酎水割りで〜!

西原 こないだアフリカから帰ってきたそうで。おかえりなさい。

亀山 まぁ、なんとか楽しんできて、また金儲けしようかなと。

西原 あー、「靴を履いてない人たちに靴を売ろう」というやつね(笑)。アフリカはビジネスチャンスでしょう。

亀山 そうだね。もう、靴でもなんでも売っちゃうよ(笑)。

西原 今日、スーツを着てきたのは?

亀山 せっかくだから、めかし込んで来たのよ、スーツフェチのキミのために。アハハ。

西原 頭が小さくて手足が長いから、スーツがすごくよく似合うんだよね。でも、いつもヨレヨレのシャツとかイモジャーばっかり着ていて。だからある日、「いいか、女子高生好きな男にとって、女子高生がセーラー服着てなかったらどんだけ値打ちが落ちると思ってんや!」って、とうとうと説教してやったの(笑)。

亀山 昔はスーツを着てたんだけど、ITっぽく私服に変えたら、ブーブーとうるさい、うるさい(笑)。

【DMM会長・亀山敬司×漫画家・西原理恵子スペシャル対談vol.1】撮影=西田航

西原 で、アフリカはどのくらい行ってたの?

亀山 1ヶ月くらいかな。うん。良かったよ。

西原 危ない目に遭うこともなく?

亀山 そうだね。動物がいっぱいで、人間より動物のほうが安全って感じかな。

西原 そりゃそうだな(笑)。

亀山 山小屋みたいなところに泊まってたんだけど、ドアの鍵もかけなかったし。どうせスタッフしかないし。部屋もテキトーだし。

西原 ツーリストはいなかったの?

亀山 いたけどちょっと、あとは時々サルが来るくらい。のどかなもんだったよ。目の前をゾウが歩いていたり。

西原 私、エジプトに行ったことあるけど、最後までそこがアフリカ大陸だってことに気がつかなかった(笑)。

ーーまず、お2人が仲良くなったきっかけについて教えていただけますか?

亀山 思い起こせば何年前かなぁ……。

西原 麻雀つながりですよね。元ウェブクルーの青山(浩)社長とFXに挑戦した漫画(『青山浩と西原理恵子の太腕繁盛記』FX編)を描いていた頃だから。

亀山 そうそうそう。みんなでマージャンやったよね。

西原 で、Aさんっていう、DMMの金を持ち逃げした人を紹介されたのが最初の飲みだよね。

亀山 そうだね~(笑)。ウチのカネを横領した悪い社員がいたんだけど、そいつが西原のファンで。『まあじゃんほうろうき』の頃からかな。そいつは会社辞めたあと恐い人に借金したみたいで、今は日本中逃げ回ってんだけど、このあいだ何年かぶりに顔出して、しょうがないから「飲みに行こう」っていう話になって。そういえば西原のファンだったなって思い出して呼んだんだよね。

西原 しょぼいオヤジとの飲みだった。

亀山 ハハハハハ……。

ーーお二人ともマージャンは好きなんですね?

西原 この人、会社で何十億、何百億の仕事が終わった直後に、駒沢大学の近くの雀荘で朝まで学生とショボい麻雀やってたりするんですよ。そこが解せないんだよね~。時間給というものが分かってないんじゃないかと。「それはそれで楽しいんじゃ」とか言ってるし。

亀山 フフフフフ……。これが勝てないんだわ、駒大生強くて(笑)。

西原 お金はないけど時間がある元気な若者には絶対勝てないから。明け方に「第○局の手出しのあれ、何?」って平気で言ってくるから。知らねえよ!こっちはさっき打ったものすら覚えてないのに。

亀山 「かんちゃん一発ツモ!」とかやられて、ぜんぜん勝てなかったね。

西原 そもそも学生たちの気合いが違うよね。昔のストリップのまな板ショーで舞台に上がるためにするジャンケンくらいの気合いなのよ。これは世界一の気合いと言われているくらいすごいんだから。

亀山 そういえばオレ昔、まな板ショーの舞台に上がるジャンケンに勝ったことあるけど。

西原 おおーっ!

亀山 勝ったんだけど、出来なかったね。

西原 いやぁ、でも、何百人の客に自分のハダカ見られるのって、なかなか出来るこっちゃないっすよ。村西とおる監督が「自殺したい」って相談してきた中小企業の社長さんに向かって、「ワタクシには50億円借金があります。ワタクシのおカアちゃんはAV女優で、ワタクシはその女優とハメて、ケツの穴まで全世界の人たちにお見せしておりますが、さて、あなたのお悩みは何でしたっけ?」って言った言葉が私、大好きなんだけど。素晴らしいお言葉だと思わない?

亀山 でも、村西監督はちゃんと出来るから立派だよね。俺は舞台に上がっても出来なかったから。その時、童貞だったし。

西原 そうだったんだ。

亀山 風俗に行く金もなかったし、「3000円でやれる」っていう話を聞いて、そこで果敢に勝負を挑んだんだけど、もたもたしてたら元気なくなっちゃって。そしたらストリッパーのお姉さんに横に寝かされて、あちこちイジってもらってる間に「アッ」ってイッちゃった(笑)。司会の人に「はい、みなさん拍手でお送りください〜。」って言われて退場。19歳の頃かなぁ。

西原 けっこう大事に守ってたんだね、童貞。

亀山 当時、彼女はいたんだけど、童貞と処女だからうまくいかなかったんだよね。だからもうプロに頼むしかないなと(笑)。でも、風俗高いから、なんとか3000円でと。

西原 なるほどねー。

亀山 結局、その子とは何もなくて、俺がすぐアメリカに半年間、旅に出ちゃったから、帰国してすぐに「別れましょう」ってフラれたんだよね。

西原 「今の俺であれば……」みたいな(笑)。

亀山 「楽させてやれたのに。」ってか(笑)。まあ、こいつには先がないと思ったんだろうね。でも、あの時のまな板ショーで、みんなから拍手されながら舞台を降りる情けない気持ちは忘れられないよね。

西原 全日でブッチャーが負けた時の拍手みたいな(笑)。優しさと連帯感の入り混じった。

亀山 温かい拍手ね。

西原 今どきの子どもなら自殺するレベルだよ(笑)。

vol.2に続く

(構成/中村裕一 撮影/西田 航)

【DMM会長・亀山敬司×漫画家・西原理恵子スペシャル対談vol.2】搾取の天才のくせにオゴるのはいつも私

【DMM会長・亀山敬司×漫画家・西原理恵子スペシャル対談vol.3】人類の起源や創世を破壊しちゃった男

【DMM会長・亀山敬司×漫画家・西原理恵子スペシャル対談vol.4】金はパワーであって消費するものではない!

プロフィール

DMMグループ会長

亀山敬司

DMMグループ会長 亀山敬司
石川県のレンタルビデオ店からアダルト、IT業界の大物まで登り詰めた成り上がり実業家。現在はFX、英会話、ゲーム、太陽光発電、3Dプリンタ、VRシアターと多岐にわたる事業を展開している。

プロフィール

漫画家

西原理恵子

漫画家・西原理恵子
高知県生まれの漫画家、1988年にデビュー作を発表以来、実体験をベースにしたギャグ漫画作品を発表。著作に『ぼくんち』『毎日かあさん』ほか多数(西原理恵子公式ホームページ「鳥頭の城」

「【DMM会長・亀山敬司×漫画家・西原理恵子スペシャル対談vol.1】2人の出会いと思い出のマナ板ショー」のページです。デイリーニュースオンラインは、西原理恵子亀山敬司DMM対談ビジネス連載などの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る

人気キーワード一覧