防寒の効果はあまりなし……犬に「服」って必要なの? (2/2ページ)
■温まるのは「耳」だけ
冬はどうでしょうか? フリースと「服なし」を比べると耳の温度が1℃ほど高くなるというデータからも防寒効果があるのは確かですが、肝心の「おなか」の温度はほとんど変わらないという結果になり、つまりは人間が期待しているような効果はないことがわかったのです。
それでも犬に服を着せるのはナゼでしょうか? おもな理由は、
・抜け毛が舞わない
・毛にゴミがつかない
が多く、とくに春と秋に換毛(かんもう)期を迎える犬も多く、周囲に気をつかって着せるケースがあります。ただし、もともと寒さ対策のために毛で覆われているのですから、服で防寒する必要は皆無。息も凍るような厳寒の地でない限り「犬のため」にはならない、と考えるべきでしょう。
雪国では犬の足の裏にも毛が生える例が多く、地味ながらも自力で対応していることの証ですから、人間が心配する必要はなさそうです。むしろ夏場はキケンですので、愛犬の様子をみて決めたほうがよさそうです。
■まとめ
・犬は汗をかかない、はウソだが、温度調整は苦手
・犬に服を着せると、おなかよりも耳の温度が上がる
・もともと体温が高いので、夏に服を着せると熱中症の危険性あり
・冬も「おなか」の温度は変わらず、人間が期待するような効果はない
(関口 寿/ガリレオワークス)