北朝鮮、無慈悲にワイロを搾り取る治安機関 (2/2ページ)
普段、警察官は制服を着ているため正体がすぐバレてしまい、商人達は、没収されそうな商品を隠してしまう。しかし、労働者糾察隊は私服で巡回するので、商人に気づかれることなく、絞り上げることができるのだ。
北朝鮮当局にとっては、効率のいいワイロ集めだろうが、もちろんこれは収奪以外の何物ではない。こんな悪習が、市場経済にいい影響を与えるわけもなく、庶民生活に悪影響を及ぼすだろう。
そして、市場経済の停滞は、結局は警察官や地方機関を苦しめることになる。
税金制度が存在しない北朝鮮では、ワイロを含む市場の利権こそが、地方行政機関の貴重な収入源だからだ。
本欄やデイリーNKジャパンでは繰り返し報じているが、北朝鮮では、建前上の計画経済や、それを支える配給システムは既に崩壊し、市場が北朝鮮経済を牽引しているのだ。
しかし、北朝鮮当局は、決してこの現実を受け入れようとしない。税金、法律などの新しいシステムが整備できないからだ。状況は今年だけではなく、長年続いている。北朝鮮庶民の苦しみはいつまで続くのだろうか。