【年賀状離れ】年賀状を出す枚数、7年前と比べて一人あたり約2枚減少
■世界的に普通郵便は減少、小包郵便は増加?
情報流通行政局・郵政行政部による「郵政事業を取り巻く国際的な動向」によると、通常郵便の引受数は減少、小包郵便の引受数は増加の傾向が(2001~2011年、万国郵便連合統計2011年)あったとか。通常郵便の減少については、インターネットやEメールの発達で個人間の連絡・情報伝達手段が変わったことや、民間の郵便事業者が郵政事業体と競合できるようになったこと等が、一般的にその理由としてよく取り上げられています。
一方で、郵便量は減少しているものの、以前と比べて増加しているのが「小包郵便」。これは逆にインターネットの影響を受けて(ネット通販等)、以前よりも多くやり取りされている傾向にあるとか。インターネットやEメールはいずれ郵便にとって変わると長年心配されていましたが、この発達によって郵便小包配達への需要量が増している部分があるようです。また郵政事業体の小包郵便は、民間事業者と比べて低料金でやり取りできる場合があることから、利用者の需要も高いようです。
■年賀状は増えてる? 減ってる?
では日本で一番「郵便の数が減っているのではないか」と心配されている年賀状ですが、その数はどうなっているのかというと、やはり減少の傾向にあるよう。日本統計年鑑「郵便施設および郵便物取扱数(平成2~24年度)」によると、1990年には35億1,000万通あった年賀状数が20年後の2010年には28億1,200万通にまで減少しています。
また元旦にどのくらいの年賀はがきが配達されているかをあらわす日本郵便の「年賀郵便物元旦配達物数」では2008年には20億3,300万通だったものが2015年には18億1,000万通に減少(速報値)。1人当たりにすると約16通あったものが、2015年には約14通へと徐々に減少しているよう。
郵便といえば、身近な情報伝達手段のひとつではありますが、それが少なくなってきているのは少し寂しい気持ちになりますよね。さくさく誰かと連絡を取れて、便利なインターネットやEメールではありますが、手間のかかる分心の温まるやり取りができるのが郵便のいいところ。年賀状を含めて、身近な「手紙」や「ハガキ」などもっと活用していきたいですね!
(ファナティック)