北朝鮮の人権侵害、同窓会までも「血の粛清」 (2/2ページ)

デイリーNKジャパン

「反国家的な」活動をしたり、異議を表明したりした国民は処罰される。こうした「犯罪」の疑いのある国民を通報すると報奨が与えられる」

国民の人権が無視されている北朝鮮で、権力はまさにやりたい放題だ。人権など無視して当然だから、秘密警察が行う盗聴や強制捜査にも制限がない。そして、そうした徹底した監視が自由のさん奪につながる悪循環を生んでいる。

そして国民は、秘密警察が怖くて「同窓会」すらろくに開けない。大勢で集まっただけで「謀議」を疑われ、場合によっては「死」につながる不利益を被るからだ。

その一方で、報告書が指摘できていない現実もある。北朝鮮の国民は、体制によってすっかり洗脳されているわけではなく、心の中での自由と抵抗力は保っているということだ。

北朝鮮当局は最近、あらゆる職場に「組織生活検閲隊」を作り、主として30代の職員を対象にした思想教育、思想検証を厳しく行っている。問題のある者は保安署(警察)に引き渡し、法的に罰を受けさせるという徹底ぶりだ。しかしそうした取り組みがなされるのも、若年層を中心とした人々が思想の統制を受け入れず、徐々に体制の手に負えなくなっているからに他ならない。

北朝鮮には言論の自由など存在せず、体制を皮肉ることなど決して許されないが、それもオモテの話だ。そのウラ側で人々は、当局が体制引き締めのために繰り出す政治スローガンを、ことごとくブラックユーモアに変換する「自由」を持っている。

北朝鮮の人権侵害に反対するということは、こうした人々の「自由」を大きく伸ばし、彼らの力による変革を促すということなのだ。

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