青春がまぶしい! 胸が熱くなる野球漫画のおすすめ10選

高校野球が人気なこともあって、甲子園にスポットを当てた野球漫画も多いですよね。どの作品も高校球児の描写がリアルで、胸が熱くなる作品ばかりです。そこで今回は、高校野球を中心とした青春の様子がまぶしい野球漫画を10作品選んでみました。野球のルールがわからなくても、成長ストーリーとして面白い作品を上げてみましたのでぜひご覧になってみてください。
■砂の栄冠
学校創立100周年を迎えた樫野高校野球部は、夏の甲子園まであと一歩のところで敗れてしまった。これにより、特別支援が打ち切られてしまい弱いチームに戻ってしまう。そんな中、樫野高校野球部のファンであるトクさんが現金1,000万円を新チームのエースでキャプテンの七嶋に預ける。七嶋は1,000万円を有効に使いながら甲子園出場を目指す。
「砂の栄冠」は、東大漫画「ドラゴン桜」の作者である三田紀房が書いた野球漫画です。エースでキャプテンの七嶋がファンからもらった1,000万円を使いながら四苦八苦しながら甲子園を目指すというストーリーで、何と言っても見所は主人公の七嶋の高校生らしからぬ考えにあること。「観客を味方につけるために交代時に全力疾走する」「仮面をかぶって優等生を演じる」といった狡猾な考えを持って人身掌握を図る、というようなダークな部分が展開されます。また、体のバランスを取るために右利き投手の左投げを行ったり、変化球を打つための練習としてサッカーボールを打つ練習をするなど奇想天外の練習方法にも注目です。キャラクターでは完璧超人の七嶋のほか、癒し系監督の曽我部監督といったキャラクターがいます。
作者:三田紀房
出版社:講談社
掲載雑誌:週刊ヤングマガジン
連載開始:2010年6月~
巻数:全25巻
■MAJOR
週刊少年サンデーで16年間という長期間連載をしていた言わずと知れたサンデーを代表する野球漫画の1つ。主人公の茂野吾郎の幼少期からプロ野球選手晩年の34歳までの物語が描かれている。プロ野球選手を父に持ち、野球を愛する吾郎が様々な逆境に立ち向かいながら野球を通して成長していくヒューマンドラマとも言える。2015年12月現在、週刊少年サンデー本誌にて続編に当たるMAJOR 2ndが連載されているが、吾郎の息子が主人公という点以外は、直接的な話のつながりはない。
「MAJOR」は、NHKでアニメ化もされた名作野球漫画の1つです。巻数が長いので読んだことがない人からするとどれから読めば……というのもありますが、3巻~14巻のリトルリーグ編、33巻~47巻の聖秀学院高校編が特にオススメです。基本的には、主人公の吾郎が逆境に立ち向かい、彼の情熱を見たチームメイトが感化され勝利に向かっていく......というのがお約束の展開なのですが、その情熱は読者にも伝わるくらいで読んでるだけでついつい熱くなってしまいます。最近、興奮するような漫画を読んでいないなぁ、という人にはオススメのす。
作者:満田拓也
出版社:小学館
掲載雑誌:週刊少年サンデー
連載開始:1994年~
巻数:全78巻
■ONE OUTS
一度も優勝したことがないことから不運の天才バッターと呼ばれた「埼京彩珠リカオンズ」に所属する「児島弘道」が、オフシーズンの自主トレ先で天才勝負師「渡久地東亜」と出会う。渡久地との勝負に捨て身で勝利した児島は、渡久地を埼京彩珠リカオンズに入団させ、渡久地の奇想天外の要求に驚きながらも、埼京彩珠リカオンズを優勝に導いていく。
「LIAR GAME」で有名な甲斐谷忍が描いた野球漫画が「ONE OUTS」です。従来の野球漫画の主人公エースといえば、剛速球を投げるピッチャー、情熱ある熱い性格といったことがテンプレートとなっていましたが、ONE OUTSの主人公である「渡久地東亜」は、球速MAX130km/h程度のピッチャー。球速だけなら高校生レベルの渡久地が様々な知略をめぐらせて勝利していく展開です。「LIAR GAME」の作者らしく、頭脳戦を主軸に置いた一風変わった野球漫画です。「ドブに落ちた犬は沈めろ」「敗者は勝者に従わなくてはならない」といった勝負に徹底した考えを持つ渡久地がプロ野球界を席巻する姿は痛快です。また、ワンナウツ契約をはじめ、どう考えても渡久地が不利な条件なはずなのに最終的には渡久地が有利になっている、という展開にも驚かされます。
作者:甲斐谷忍
出版社:集英社
掲載雑誌:ビジネスジャンプ
連載開始:1998年~
巻数:全20巻
■おれはキャプテン
影の薄い補欠キャッチャーであった霧隠主将(カズマサ)が、中学校の野球部の顧問の「環境は人を変える」という考えもあり、キャプテンに指名された。キャプテンに指名されたカズマサは、これまでの無気力で人畜無害な人当たりからは豹変し、たゆまぬ努力と時には独裁者のような振る舞い、「打って打って打ち勝つ野球」という一風変わっているがカリスマ性のある指揮でチームを勝利に導いていく。
2015年現在、続編にあたる「ロクダイ」がマガジンSPECIALにて連載中。作者は、 かつて週間少年サンデーで連載されていた「砂漠の野球部」の作者でもあります。野球部に入部していたのは、将来スポーツジャーナリストになりたいがためだけのカズマサが、キャプテンに任命されることで性格が一変し、野球に情熱を燃やしていくというストーリー。最初は他のナインから反発を食らうも、奇想天外ながらも妙に説得力のある理論でチームメイトからどんどん認められていく姿に引き込まれます。
作者:コージィ城倉
出版社:講談社
掲載雑誌:週刊少年マガジン、マガジンSPECIAL
連載開始:2003年~
巻数:全35巻
■錻力のアーチスト
中学のシニア時代、実力はありながらもチームメイトからは孤立していたスラッガーの「清作雄」。チームメイトの策略により、中学最後の試合で腰を痛め私立高校の推薦を逃してしまう。しぶしぶ入った公立の高校、桐湘高校で天才スラッガー「弐織義壱」と出会う。自分の技術力の無さと自分勝手さを改め、チームメイトともに甲子園を目指していく。
2015年12月現在、週刊少年チャンピオンにて連載中の野球漫画の1つです。「錻力のアーチスト」を一言で言うと、野球バカの変態が野球している漫画となっています。クソ天然と呼ばれる主人公の「清作雄」をはじめ、ピッチャーの投球術、変化球を女性に例える天才スラッガー「蓬莱豊」、マウンドで常にマネージャーへの愛を叫ぶ筋肉エースの「蛮堂睦」など個性的なキャラクターがそろっています。かつて巨人の星にあったように大リーグボールといった現実的にはありえない魔球は出てこないリアル野球路線ですが、登場人物が奇想天外でアツイ展開が続くので飽きずに読むことができます。
作者:細川 雅巳
出版社:秋田書店
掲載雑誌:週刊少年チャンピオン
連載開始:2013年~
巻数:既刊11巻(2015年12月現在 連載中)
■最強!都立あおい坂高校野球部
従姉である菅原鈴緒と6年前にした「甲子園に連れて行く」という約束を果たすため、強豪校の推薦を蹴って、菅原鈴緒が監督を務める弱小校の野球部に入学した北大路輝太郎。同じように、小学校時代のチームメイト4人が輝太郎とともに都立あおい坂高校野球部に集まった。1年生5人を中心に小学校時代の恩師とともに甲子園を目指していくストーリー。
同じく週刊少年サンデーで連載していたバレー漫画「リベロ革命!!」の作者、田中モトユキの野球漫画です。主人公は、野球漫画でも現実でもめったにお目にかかれない左のアンダースロー投手の北大路輝太郎です。投球フォームはかなり変則的な輝太郎ですが、性格は少年野球漫画らしく熱血的でアツイ性格をしています。ストーリーの中心人物は輝太郎とともに入学した1年生5名で、それぞれ個性的な性格や事情を抱えています。また、頼りないような描写をみせるキャプテンをはじめとした上級生も輝太郎たち1年生を締め、チーム一丸で甲子園に向かっていく熱い試合を見せてくれます。後発のサッカー漫画も含め、この作者のスポーツ描写は非常にうまいので一度見てみてはいかがでしょうか。
作者:田中モトユキ
出版社:小学館
掲載雑誌:週刊少年サンデー
連載開始:2005年~
巻数:全26巻
■H2
中学校の地区大会2連覇を果たし、野球の才能を遺憾なく発揮していた国見比呂、橘英雄、野田敦。高校も名門校に入って甲子園を目指すかと思いきや、医師から比呂は肘に、野田は腰に爆弾があると宣告され、野球名門校に入った英雄とは異なり、2人は野球部の無い千川高校に進学する。国見はサッカー部、野田は水泳部に入部するも、千川高校の野球愛好会とサッカー部との練習試合中のいざこざを助ける形で助っ人という形で野球愛好会に入会をする。その後、千川高校入学前に医師から宣告された爆弾に異常が無かったことがわかり、再び野球ができることになった2人。 しかし、野球部の立ち上げを決意する2人の前に、思わぬ壁が立ちふさがるのであった……。
言わずと知れたあだち充の野球漫画の1つが「H2」です。国見比呂、橘英雄の名前にかかったタイトルで、アニメや実写ドラマ化といったメディア展開もしている大人気作品です。通常の少年野球漫画のような才能ある主人公の成長ストーリーに加え、幼馴染やマネージャーのヒロインとの複雑な恋愛模様も繰り広げられており、恋愛漫画と見ても良い作品となっています。また、あだち充漫画は書き込み量は決して多いほうではないのですが、書いている情報が非常にわかりやすく漫画をあまり読みなれていない人でも読みやすい漫画です。
作者:あだち充
出版社:小学館
掲載雑誌:週刊少年サンデー
連載開始:1992年~
巻数:全34巻
■新約「巨人の星」花形
1960年後半に連載された漫画、「巨人の星」のリメイクで、設定を現代の21世紀初頭とし、巨人の星で主人公星飛雄馬のライバルであった花形満を主人公に据えた作品。ストーリーは主人公の花形満が中学校入学時から始まり、最終的にはライバル星飛雄馬を通して成長していく。
「新約「巨人の星」花形」は、「巨人の星」のリメイク作品として知られています。しかし、主人公をはじめさまざまな設定がオリジナルの「巨人の星」とは異なるため、別物といっていい物語になっています。そのため、「巨人の星」を読んだことが無い読者はもちろん、読んだことがある読者も普通の野球漫画として読むことができます。主人公の花形満は、大企業の御曹司の天才スラッガーという設定ですが、正義感がありまっすぐな性格でシェークスピアや花言葉を引用するようなキャラクターになっているため、オリジナルにあった嫌味がなくちょっと天然チックな性格に。また、責任感の強い大泉やエースの滝といったひと癖もふた癖もあるキャラクターが脇を固めており、ストーリーを盛り上げています。
作者:村上よしゆき
出版社:講談社
掲載雑誌:週刊少年マガジン
連載開始:2006年~
巻数:全22巻
■BUNGO
幼い頃から1つのことに集中することが得意だった少年、石浜文吾。ある日、父親から野球のグラブとボールをプレゼントされ、家族が心配するほど日夜壁当てに集中していた。中学生になった文吾のもとに、少年野球日本代表にも選出されている天才バッター野田幸雄が現れて勝負をすることに。野田との勝負を通して、プロ野球選手を目指す目標を持った文吾のサクセスストーリー。
2015年12月現在、週刊ヤングジャンプにて連載中の作品です。幼少期から中学生壁当てのみ行うという一風変わった少年、石浜文吾が主人公となっています。壁当てしかしたこと無いから投げること以外は素人、右利き用のグローブをプレゼントされたから左利きだけど右投げというようにあべこべの才能を持つ少年です。野田幸雄と勝負することにこだわり、チームの勝利には興味が無かった主人公ですが、女子ながらシニアチームに所属する神谷真琴やシニアチームのエース吉見雅樹などを通して、徐々にチームプレイを学んで、プロ野球選手を目指すようになっていきます。主人公の文吾が野球素人なため、ルールを作品中で丁寧に説明してくれるので野球のルールを知らなくてもちゃんと読むことができます。
作者:二宮裕次
出版社:集英社
掲載雑誌:週刊ヤングジャンプ
連載開始:2015年~
巻数:既刊3巻(2015年12月現在 連載中)
■ おおきく振りかぶって
中学時代、祖父の経営する学校でエースピッチャーをやっていた三橋廉は、チームメイトからは「贔屓」だと嫉まれていた。そのため、三橋は自虐的な暗い性格となってしまった。これを払拭するため、三橋は隣県の西浦高校に進学することにしたが、そこは新設野球部で部員数も新1年生10人のみということもありそこでもエースをすることになってしまった。正捕手阿部やチームメイトを通じて、主人公三橋が成長していくストーリー。
第1期、第2期とテレビアニメが放送され、月刊アフタヌーンでも長期連載となっている野球漫画が「おおきく振りかぶって」です。主人公三橋廉の性格が、中学時代の影響もあり卑屈な性格になっていて見ていると少しイライラすることもあるのですが、正捕手阿部とのやり取りや監督のモモカン、田島や花井などのチームメイトなどの交流を少しずつ行うことで徐々にエースの自覚を持つようになっていく様はわが子の成長を見ているような気分にさせられます。また、三橋だけでなくチームメイトの成長もしっかり書かれており、チームスポーツとしての重要さも知ることができます。
作者:ひぐちアサ
出版社:講談社
掲載雑誌:月刊アフタヌーン
連載開始:2003年~
巻数:既刊26巻(2015年12月現在 連載中)
いかがでしたか? 高校野球を中心とした野球漫画を10作品あげてみました。漫画の主人公が著しく成長していく姿を読んで、こんな青春をおくってみたかった、と思ったりするかもしれません。野球を題材にした漫画はたくさんあるので、これ以外にも読んでみてください。