恋愛下手な女子の心を揺さぶる…坂口安吾の”恋愛の名言”

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Photo by akio.takemoto
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 恋愛がうまくいかず悩んでいる女性が増えているそうです。それはなぜでしょうか。「世間体」「常識」「倫理感」などにとらわれていませんか? そんなあなたにオススメしたいのが、昭和の戦前・戦後に活躍した作家・坂口安吾が残した数々の名言です。

恋愛しなきゃ人生じゃない?

 皆さんの中には「坂口安吾って誰?」という方も多いかもしれません。坂口安吾は昭和の戦前・戦後を代表する作家のひとり。その作風は、人間の本質を鋭くえぐり出すものがほとんど。とくに恋愛観には、本能や欲望を肯定する刺激的な主張もありました。現代の恋愛下手な女性にこそ、坂口安吾の言葉がグサッと刺さるはず。今回は安吾の著書から「刺激的な恋愛名言」を6つご紹介いたします。

●その1:恋愛は言葉ではない

「恋愛は、言葉でもなければ、雰囲気でもない。ただ、すきだ、ということの一つなのだろう」(「恋愛論」から抜粋)

○本当に大切なのは“すき”という気持ちですよね。

●その2:恋愛は偶然

「だいたい恋愛などというものは、偶然なもので、たまたま知り合ったがために恋し合うにすぎず、知らなければそれまで、又、あらゆる人間を知っての上での選択ではなく、少数の周囲の人からの選択であるから、絶対などというものとは違う。その心情の基盤はきわめて薄弱なものだ」(「悪妻論」から抜粋)

○絶対にこの人でなければいけない、という相手などいないのです。恋愛に運命の赤い糸を捜し求めているといき遅れてしまいます。

●その3:浮気心は当然

「誰しも夢の中で叫びたいような名前の六ツや七ツは持ち合わせているだろう。一ツしか持ち合わせませんといって威張る人がいたら、私はそんな人とつきあうことを御免蒙るだけである」(「我が人生観」から抜粋)

○夢の中なら、本命以外の魅力的な男性の姿も浮かんでくるはず。浮気心は誰しも持ち合わせているのです。浮気の一度くらいは許してあげましょう。

●その4:遊ぶ女は魅力がある

「遊ぶことの好きな女は、魅力があるにきまってる。多情淫奔ではいささか迷惑するけど、迷惑、不安、懊悩(おうのう)、大いに苦しめられても、それでも良妻よりはいい」(「悪妻論」から抜粋)

○良妻と言えば聞こえはいいですが、遊びのない女性は、男性からすれば一緒にいても退屈なだけ。時には相手を振り回すような勢いも必要ですよ。

●その5:肉欲をきらうな

「人は肉慾、慾情の露骨な暴露を厭う。然しながら、それが真実人によって愛せられるものであるなら、厭うべき理由はない」(「欲望について」から抜粋)

○文明社会になり、性=悪のような風潮がはびこっているのはいかがなものでしょうか? “性のタブー視”が、若者たちを恋愛下手にしている一因かもしれません。

●その6:好きなものは好き

「好きなものを好きだという、好きな女を好きだという、大義名分だの、不義は御法度だの、義理人情というニセの着物をぬぎさり、赤裸々な心になろう、この赤裸々な姿を突きとめ見つめることが先ず人間の復活の第一条件だ」(「続堕落論」から抜粋)

○世間体を気にして恋愛ができなくなってはいませんか? 赤裸々な心を見つめて自分の本音と向き合いましょう。

◇◇◇

 今の日本は、少しでも常識から外れると叩かれ、聞こえの良い薄っぺらな意見ばかりがまかり通る世の中になっています。安吾の言葉には、そんな偽わりをバッサリと切り捨て、人間の本質を突きつける力があるのです。最後に、安吾の「恋愛論」より、実に安吾らしい一節を紹介しましょう。

「孤独は、人のふるさとだ。恋愛は、人生の花であります。いかに退屈であろうとも、この外に花はない」

 泣いても笑っても、人生は一度きり。他人の意見にとらわれず、失敗を恐れず、あなたらしく自由に恋愛を謳歌して下さい。信じる道を突き進んだ先にしか、あなたの本性はないのですから。

文・Gow! Magazine編集部

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