地デジではカウントダウンはできない!? 新年のあいさつを12月31日23時59分にしたほうがいい理由とは (2/2ページ)
テレビで「時報」を報じなくなったのもこれが理由で、アナログ時代なら「秒針」も正確に表現できるのに対し、デジタルではズレによって混乱が生じるだけ… ポ・ポ・ポ・ピーンの厳密な時報をみなくなったものデジタル化の副産物なのです。
■新年のあいさつは「23時59分」に
携帯電話の音声も同様にデジタル通信のため、聞こえてくるのは「過去」の声。相手の話が終わったと思いしゃべりだしたらまだ続き、会話がカブってしまったなんて現象もデジタル放送ならではなのです。
CMでは、携帯電話を使って合奏や合唱するシーンもありますが、実際にやってみると、
・誰かの演奏を聴きながら演奏は可能
・みんなの演奏をまとめると、ズレまくりで聞くに堪えない
状態になってしまいます。たとえデータの処理時間がゼロでも、電波が地球を半周にはおよそ15分の1秒かかるので、標準的なロックやポップスなら「32分音符」分の遅れが生じ、合奏どころではありません。加えてデジタル特有の処理時間を加えると、演奏しているひとが「合奏気分」を味わうだけ、になってしまうのです。
もし携帯電話で、年が変わる0時0分ちょうどに喜びを伝えるなら、数秒前に「新年おめでとう! 」と叫ぶ必要があります。事情を知らないひとがみると「まだ12/31だけど、大丈夫? 」な光景なので、周囲にひとがいないことを確認しておいたほうが良さそうです。
■まとめ
・デジタル放送はデータを圧縮/伸張するため「遅れ」が生じる
・「生放送」と表現されても、実際は数秒前の「過去」が映し出されている
・携帯電話も同様に遅れるので、合奏/合唱してもズレまくり
・0時0分ジャストにメッセージを伝えるなら、数秒前に声を発しなければ間に合わない
(関口 寿/ガリレオワークス)