又吉の「火花」だけじゃない! 意外なあの人も書いていた「芸人小説」7選 (2/2ページ)

学生の窓口

■内村光良「アキオが走る」

あのウッチャンも1996年に作品を発表していました。故郷の熊本で過ごした学生時代をモデルに、「アキオ」という少年の中学から高校までを描いた自伝的小説。映画「ロッキー」を見て始めたジョギング、文化祭、友情や切ない恋愛など青春時代が懐かしくなる一冊。バラエティとはまた違うウッチャンの魅力が詰まっています。

■マシンガンズ滝沢秀一「かごめかごめ」

芸人の仕事の傍ら、毎年文学賞に応募していた滝沢さん。この作品で2013年、電子書籍大賞の双葉社賞を受賞しました。ストーカー行為をしている主人公がある日、同じ女性をストーカーしている男の存在に気づくも、やがて自身のまわりでも不可解な出来事が起きて・・・というホラー小説。帯には事務所の先輩の有吉弘行さんがコメントを寄せています。

■千原ジュニア「14歳」 

千原ジュニアさんが自身の引きこもり時代を書いた自伝的小説。学校に馴染めず、夜中にテレビの砂嵐画面を見るのが唯一の安らぎだった日々。殺気立ち、まわりの誰も寄せつけなくなっていた弟を兄のせいじさんがお笑いの世界に引っ張り出します。いまやメディアで見ない日はないほど大活躍のジュニアさんの意外な過去、千原家の兄弟愛に胸が熱くなる一冊です。

■ソラシド・本坊元児「プロレタリア芸人」

ダウンタウン松本人志さんも才能を認める芸人・本坊さんの肉体労働の日々を綴った自伝的小説。生活費のため工事現場や大工のバイトで働くも、芸人としてはなかなか芽が出ず、理不尽な「バイト地獄」エピソードが溜まるばかり・・・ 切ないはずなのに芸人小説ならではの語り口で、どこか笑える一冊に。同期で先にブレイクした麒麟・田村裕の「ホームレス中学生」のようにベストセラーを目論んでいたそうですが、いまだ叶わず。松本さんだけでなく、本の帯を書いた千原ジュニアさん、麒麟の川島さんなど多くの芸人仲間がブレイクを期待しています。

いくつかの作品を紹介しましたが、「小説を書いているとは知らなかった!」という芸人さんはいましたか? 「火花が芸人小説の終止符!」とも言われる中、次に小説を書くのはどの芸人さんなのでしょうか。

文 サクマ香奈

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