将来、算数を苦手科目にしない!お風呂で育つ「算数力」とは?
「1,000mlは何dl(デシリットル)ですか?」これは小学校2年生の問題です。まだ片言しかしゃべらないわが子が数年先には算数でこのような問題にチャレンジしなくてはなりません。
でも、今から日常生活の中で色々な体験をさせているとこういった問題も楽々こなせるようになります。
そこで今日は、『1人でできる子が育つ テキトー母さんのすすめ』の著者の立石美津子が、今から育てる算数力についてお伝えします。
■どの子も嫌がる“単元”って?
筆者は長年、小学生に算数を教えていました。その中でどの生徒も共通して嫌がる単元があります。 “かさの単位”リットル、デシリットルの単元です。
「え、2年生で習うの?」と思った方もいらっしゃると思いますが、今はもう“ゆとり教育”の時代ではありません。昔は4年生で教えていた単元ですが今は2年生で習います。
そして、学力が比較的高い生徒でも嫌がります。
何故、どの子もつまずくのでしょうか? それは普段生活の中で使われていない単位なので、ピンとこないのです。最初はl、dlを「英語だ~」なんて喜んでなぞっているのですが、換算問題が登場するとお手上げ状態になります。
因みに、“1,000mlは10dl”です。
日本中どこのスーパーに行っても、デシリットルの単位で売っている飲み物はありません。だから、大人でも答えられない人が多いのです。
■文科省に電話してみました
「なぜ、実生活で使わない単位を2年生から覚えさせるんだろう?」と疑問に思い、筆者は文部科学省に電話してました。(誰が電話しても、担当課に回してくれて丁寧に教えてくれます)
すると、
「この単位は現在のところ、豆や穀類を小売りする際に用いられています。計量法の施行により、従来使われてきた尺貫法ベースの計量単位が商取引に使えなくなったため、1合(約1.8039デシリットル)に比較的近い2デシリットルを販売の基準としています。リットル・デシリットルを2年生で学びますが確かに日常での使用頻度は少ないので難しいかもしれませんね」
との解答でした。
わかったようなわからないような……要は日常では使わないけれども計量法があるので義務教育で教えるということです。
■お風呂で体験させよう
日常生活で使わない単位を幼い子どもに教える意味が筆者にはまだわかりませんが、それでも“かさの単位”ごときでわが子を算数嫌いにはしたくありませんよね。こんな時、小学校に入る前頃から教えておくと将来役に立つお風呂遊びがあります。
100円ショップのキッチンコーナーで1000ccの計量カップを買ってきましょう。そして、「はい1000mlね」と言いながら子どもの頭に「ジャー」とお湯をかけます。2杯目も「はい、また1000mlね」とかけます。
半分かけて「今日は500mlかけました~」時には5回かけて「5ℓ、50dl、5000ccね」と同じ量を違う言い方をしてみましょう。
また、様々なカップが売られていますので、100ccカップを10回入れて1000ccにする、500ccカップを2回入れて1000ccにする、1ccを1000回かけるなど、遊びを発展させることができます。
1ccは東急ハンズやロフトなどの実験用具コーナーに注射器のスポイトが売られています。
■先行体験が大事です
可愛い指を使いながら数をやっと数えていた子どもがこんな問題を小学校に入って、解かなくてはなりません。
でも、幼児期から生活の中でかさの単位を体験した子どもは違います。「おじいちゃんは毛がないから500ml一回だけで石鹸の泡が頭から消えたよ。節水エコだ」と言っている子どもがいました。実体験を通して感覚的にわかるまでになっています。
お風呂に入りながらですと、わざわざ時間を取る必要もなければ、部屋を濡らされる心配もありませんね。
更に牛乳やジュースを飲む時、ただ飲むだけでなく、パックの裏の表示を見せましょう。こんな簡単なことで、かさの単位を理解する素地が育ちます。
いかがでしたか。
計量カップや空きパック、ペットボトルなどをお風呂に入れて遊びましょう。寒い季節のお風呂タイムは算数力を身に付けるチャンスですよ。
【画像】
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