筋肉量が少ない状態も要注意!冷えを引き起こす4つの意外な要因
『足を温めると健康になる』(吉田佳代著、白澤卓二監修、あさ出版)の著者は、足つぼマッサージと整体の技を得意としたトータルリラクゼーションサロン「ラグジュア」を経営している人物。
自身が語っているとおり、医者でもカウンセラーでもなく、「足を温める」ことによって自然に治す力を引き出す方法を実践しているだけなのだといいます。
ちなみに、足を温めることによって得られる効果は次のとおりだとか。
・血管が開いて、血液がスムーズに流れやすい状態になる
・血流がよくなることで、体のなかに蓄積されている不要なもの(老廃物)が外に排出され、むくみがとれる
・温まった血が全身に流れるため、体温が上がり、内臓機能が強くなり(活発になり)、病気になりにくくなる
こうしたことから、健康な体を手に入れることができるというのです。
しかし、だからこそ気になるのは「足の冷え」について。そこできょうは、病気の原因になるというこの点をクローズアップしてみたいと思います。
■健康になるために冷えを知るべし
大切なのは、足を温めることによって、病気になりにくい健康的な体を手に入れること。しかしそのためにはまず、健康の大敵である「冷え」について知っておくことが大切。
ちなみに冷えは、体のさまざまな要因によって体全体、または一部分が温まりにくい状態になることによって起こるそうです。
そこで、冷えが起きる4つの要因を、それぞれ具体的にチェックしてみましょう。
■冷えを引き起こす4つの要因とは
(1)血液の循環が悪い
東洋医学では昔から、血液の流れがさまざまな病気の原因であると考えられてきたのだといいます。
老廃物の滞留などによって血液が汚れていると、当然のことながらドロドロして流れにくくなります。
すると血液の循環が悪くなり、その結果、新陳代謝のための栄養素、細胞が活性化するための酸素が滞ってしまうことになるというのです。
恒温動物であるヒトは、血液の流れによって全身に熱が与えられます。つまり血液の循環が悪いと熱量が不足し、冷えの状態を引き起こしてしまうのです。
血が足りない状態(血虚=けっきょ)、血が滞っている状態(お血=おけつ)も冷えの原因とされているのだとか。
血を温めて循環させることが、冷えを解決するためには欠かせないということです。
(2)筋肉量が少ない
筋肉には、体の熱をつくって出す役割があるのだと言います。
運動不足で、ほとんど筋肉を使わない生活をしていると、必然的に熱量が不足することに。そこで、体が冷えた状態が続いてしまうわけです。
具体的には、厚着をしても暖房を入れても、なかなか体が温まらず、いつしか「冷たいことが当たり前」な状態に。つまり、それが冷え性。
年配の方に冷え性が多いのも、年齢を重ねると筋肉量がだんだん減ってくるから。
なお、熱をつくり出す筋肉の多くは下半身にあるもの。そして筋肉中には血液がたくさん通っています。
そこで、日ごろから歩いたり、ストレッチをしたりして下半身を温め、適度に筋肉を刺激して、熱を発する体をつくっておくことが大切なのです。
(3)自律神経の乱れ
ストレスや不規則な生活習慣が続くと、自律神経の乱れが起きることになるのだそうです。
自律神経が乱れると、体温調節がうまく機能しなくなります。そして具体的には、上半身に熱がこもって下半身に熱が足りないといった状態になるのだとか(冷えのぼせ)。
また、それにともなって足の冷えや心臓のドキドキ、めまい、頭痛などの症状が起きることも。当然ながらそうなると、日常生活にも支障をきたしてしまうことになるでしょう。
「心のバランスが偏っているな」「緊張が続いているな」と感じるときは、体が冷えている可能性があると著者。
お風呂に入るなどして、まずは体を温めることが大切だというわけです。
(4)ホルモンバランスの乱れ
冷え性は、男性よりも女性に多く見られるもの。もちろん筋肉量の違いもありますが、ホルモンバランスが大きく影響しているのだとか。
排卵や生理のときなどはホルモンバランスが乱れやすいため、自律神経も乱れて血液循環が悪くなり、冷え性の症状が出てくるということ。
そこれリラックスするためにも、シャワーだけですませるのではなく、ゆっくり湯船につかって体を温めることが大切だといいます。
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これらからもわかるとおり、冷え性とは、私たちの体を温かく保つための機能が不調をきたしている状態。
だからこそ、体がつくり出す熱ではなく、暖房やある次でごまかしても改善は望めないわけです。
そこでぜひ、本書を参考にして体を内側から温めたいものです。
(文/書評家・印南敦史)
【参考】
※吉田佳代(2015)『足を温めると健康になる』あさ出版