理解不能?中国人が見た”日本の成人式”「目立ちたいならコミケに行けばいいのに…」 (2/2ページ)
自由で楽しい日本の成人式ですが、それゆえ違和感が生じる点もあります。TVで報道されたように、奇抜な衣装を身にまとい非常識な振る舞いを行う新成人が後を絶ちません。とある都市の会場では、髪を金髪に染め肩まで着崩した着物をまとった花魁風の女性、レディーガガを真似たような結い髪に人形を盛り付けた女性、リーゼントで決めた男性や巨大なうちわを持つ男性が成人式に参加したそうです。
そのためか会場にはいわゆる「カメラ小僧」が出現し、奇妙な衣装を身にまとった彼ら、特に女性を撮影していたようです。いくら自由な場とはいえ成人式は子供が大人になるための神聖な式典です。そのような式で悪目立ちするというのは、デリカシーに反した行為だと思います。僕の祖父は「大切な行事の場で悪乗りする人間は幼稚だ」と言ったことがありますが、まさに成人式での振る舞いが「その人物が本当に大人になったのか」を試す機会になっていると思います。僕が見学した会場にも、ごく少数ながら奇抜な衣装の若者が参加していました。もしそのようなパフォーマンスを行いたければ、コミケやワンダーフェスティバルなどコスプレが認められているイベントに参加することをお勧めします。
なお、僕が成人式を見学していると、街宣車のスピーチが聞こえてきました。内容を聞くと「戦争法案撤廃」といったもので、民主党が行っていたものだとわかったのです。そのことをTwitterに書き込むと、何人かの方から「地元の成人式会場の近くで共産党による街宣があった」という書き込みが寄せられました。
今年(2016年)の参議院選挙から日本の被選挙権は18才以上に引き下げられます。そのため各党にとって若年層の投票は大きな鍵となります。最近では各野党がSEALDsら安保反対団体と合同で「市民連合」という組織を結成するなど、最近の野党は若年層にすり寄っている印象を受けます。一連の行為は、おそらく「若者たちに安保法案の危険性を吹き込み、自党の政策に賛成させよう」という野党側の姑息な作戦だと思います。
若年層に政治的中立性を持たせるために、日本政府には、今後成人式など多くの若者が集まるイベント上での政治的活動を、禁止する法案を制定してもらいたいものです。
著者プロフィール

漫画家
孫向文
中華人民共和国浙江省杭州出身、漢族の31歳。20代半ばで中国の漫画賞を受賞し、プロ漫画家に。その傍ら、独学で日本語を学び、日本の某漫画誌の新人賞も受賞する。近著に『中国のもっとヤバい正体』(大洋図書)
(構成/亀谷哲弘)