集中力の限界「90分」を目安にしよう!挫折しない片づけの極意
仕事や子育てに追われるワーキングママにとって、「家中を片づける」時間を見つけるのは至難の技。
平日は、子どものお迎えや食事の支度、こまごまとした家事に追われ、気づけば寝る時間。休日に家族と過ごす時間も大切な人生の一部です。ワーキングママが抜本的に家のなかを片づけることは不可能なんでしょうか?
そんな、ちょっとワガママな疑問を、『片づけたら1年で100万円貯まった!』(リベラル社)の監修を務めた整理収納アドバイザー・小川奈々さんに解消していただきました。
■小川さんが薦める片づけの3ステップ
「まず、『片づけよう』と思い立った時点で『前進』です。30%でも40%でも、前に進んだ自分をもっとほめてあげてください」
そう話す小川さんの片づけの極意はとてもシンプル。それは、次の3ステップ。
(1)片づけたい場所のものを全部出す
(2)不要なものを捨てる
(3)残ったものを使いやすく収納する
財布の中身や引き出し1つから押し入れ・クローゼット、そしてお金の管理に至るまで、この3つでスムーズに片づけられるというのです。
でも、時間がないなかで、どこから手をつければいいんでしょうか?
■まず冷蔵庫を片づけて弾みをつけよう
「片づけをはじめるなら、最初は冷蔵庫からがおススメです」と小川さん。
理由は2つ。まず、賞味期限というハッキリした目安があり、捨てるかどうかの判断がしやすいということ。そしてもうひとつの理由が「捨てる」ことにあるといいます。
「片づけの意識を持つには『ものを捨てる』という行動からはじめるのが一番。とくに、冷蔵庫の中身は食べものです。食べものを捨てるという苦い経験をすれば、買うときに『食べきれるか』『本当に必要か』と考えられるようになります。後悔の気持ちが次の行動につながるのです」
その上、使い切れなかったペースト状の調味料や、放っておきすぎたタッパーの中身などは片づけが面倒なもの。その「食べものを捨てる罪悪感」と「捨てる手間の大変さ」が身に染みて、いたずらにモノを増やさない意識が身につき、再び散らかるリバウンドを防ぐことができる、と小川さん。
そして、うれしい効果がもうひとつ。「増やさない習慣がつけば、自然と家計も引き締まります」(小川さん)。
■90分1セットだと挫折しない!
そうはいっても、片づけはやはり大仕事。「時間がいくらあっても足りなそう……」と身構えてしまうもの。そこで小川さんに、時間がなくても挫折しない奥の手を教えていただきました!
「時間で区切るという方法です。大学の講義が90分であることが多いように、人の集中力は大人でも長くて90分と考えられています。洗面台下などターゲットを絞ったら、『中身を全部出す→不要なものを捨てる→収納する』の1セットで90分を目安にするんです」
やってみて、「とても90分では終わらないよ~!」と思ったら?
「中途半端でいいので、一旦戻してみてください。90分も4回繰り返せば6時間。広い空間も手掛けられるくらいの時間になります」
まとめて時間がとれなくても、これなら大きな作業時間を手に入れることができます。
作業時間の見当について、小川さんは「モノの量にもよりますが、1立方メートルの空間で90分をひとつの目安にしてみてはいかがでしょうか。やってみて、もっと時間がかかりそうならいったん戻すか、ざっくりの収納で終了にすればOKです」とアドバイス。
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小川さんの片づけの極意は、3つのステップと捨てて実感すること。この2つを押さえれば、増やさない暮らしが実現できます。
『片づけたら1年で100万円貯まった!』では、クローゼットや押し入れ、キッチンなどスペースごとの片づけポイントや収納法を細かく解説。かさばりがちな食器・密閉容器の収納の仕方や下着・衣類のたたみ方など、基本的な片づけテクニックも図入りで紹介されています。
小川さんからアドバイスをもうひとつ。
「片づけをする日は、他の家事は手抜きをする! これも忙しいママにとっては重要です。食事は外食やデリバリーにする、掃除や洗濯は翌日にまわす、など、片づけ以外はとことん手を抜くことも、うまくいく秘訣です」
手を抜くところは抜いて、今年こそすっきり片づいた気持ちのいい暮らしを手に入れましょう!
(文/よりみちこ)
【参考】
※小川奈々監修(2015)『片づけたら1年で100万円貯まった!』リベラル社
【取材協力】
※小川奈々・・・1976年、広島県生まれ。横浜国立大学卒業後、病院の事務職で3度の転勤を経験。2007年、結婚を機に退職し、写真・料理・テーブルコーディネートを研究。2011年に整理収納アドバイザー1級を取得し、2013年に『感動の整理収納in Nagoya』を設立。
整理収納サービスや自宅見学&セミナー、個別相談業務などを行う。2014年、「整理収納コンペティション2014本選プロフェッショナル部門」グランプリ受賞。ホームページでは、「幼稚園児が自分で片づけられる部屋作り」などの実例も紹介。