食後=「食べた後すぐ」ではない! 意外と知らない薬の正しい飲み方のコツ

■一番多い「食後」の服用方法
薬を飲まなければいけないタイミングと言えば、「食後」ですよね。かなりの内服薬が、「食後」に飲むように指定されています。「食後」の指示がある場合、一般的には食事をしてすぐではなく、食べた後30分程度で服用するのが望ましいとされています。
「食後」を指定される薬は、食べ物と一緒のほうが吸収されやすい薬や、空腹時に飲んでしまうと胃粘膜への刺激が強い場合があげられます。また、食事というのはかなり規則的に行われるものなので、薬の効果を持続させるために単に飲み忘れを防ぐ意味で「食後」を指定されている場合もあります。このような意図があって「食後」の指定がされているわけですから、勝手に判断して好きなときに飲んでしまうと、胃を痛めたり、効き目があらわれずに風邪が長引くこともあるでしょう。
■「食前」と「食間」とは
食後以外の服用タイミング指定と言えば、「食前」と「食間」があります。「食前」の薬は、空腹状態で飲むことが望ましい薬です。吐き気をおさえる場合や、糖尿病の薬にもこのタイプがあります。これらは「食前」に飲む必要度が高い薬なので、自己判断で「飲み忘れたから食後でいっか」としないほうが良いでしょう。
「食間」というのは、食事と食事の間のことで、間違っても食事中のことではありません。目安は、食事をしてから2時間後です。胃の中の食べ物がなくなったあたりで飲むと、胃粘液が保護されるような薬によくありますね。胃潰瘍の薬などがこれにあたります。
■水じゃないといけないの?
また、薬の飲み方と言えば、どうやって飲むかも問題です。薬の指示には「水またはぬるま湯」と書いてあることが多いですが、一体どこまでの人がそれを忠実に守っているでしょうか。しかしこれは、思っているよりも薬の効果に影響を与えるものなのです。服用方法を間違えると、薬の効果がないばかりか、副作用まで生んでしまうかもしれません。
水(冷水は避けましょう)で飲むと、単に飲みやすいというだけでなく、胃の中で水に溶けることで吸収されやすいのです。水なしで錠剤を飲むと、喉の奥のほうに引っかかりを感じることが多いでしょうが、食道にとどまった薬によって食道炎になるという副作用の心配もあります。
水以外の飲み物で飲むことにも問題があります。コーヒーや紅茶にはカフェインが多く含まれているため、薬の中のカフェインとあいまってカフェインの取り過ぎになります。アルコールで飲むと睡眠薬の効き目が急峻(きゅうしゅん)になってしまい、意識混濁の危険があります。抗生物質を牛乳で飲むと、吸収されにくくなってしまて効き目が現れません。このような組み合わせをいちいち覚えるよりは、はじめから「薬は水かぬるま湯で飲む」と決めておいたほうが良いのです。
いかがでしょうか。誤って覚えていたり、軽視していたことがあったのではないでしょうか。薬は私達の体を正常に戻すのを助けてくれる存在ですが、服用方法を誤ると効き目がないばかりか、副作用まで起こってしまうのですね。
(ファナティック)