【プロ野球】日米戦績「メジャーでの成績が上」の稀有な日本人投手たち (2/2ページ)
斎藤隆はなぜ奪三振率を倍増させることができたのか
35歳でメジャーに挑戦した際、誰もが「無謀だ」と言った斎藤隆(横浜・ドジャースなど)も、アメリカでの成績が上回った投手の1人だ。日本では16年間で91勝81敗55 S14Hだったが、メジャーでは7年間で21勝15敗84 S40H。通算防御率は3.75→2.34と格段に上昇。挑戦の初年度に107奪三振をリリーフ投手としてメジャー最高の三振を奪った。
成功の要因は様々だが、武器である右打者のアウトコースへ逃げるスライダーや、左打者に対してボールからストライクになるスライダーが、日本よりも広いと言われるメジャーのストライクゾーンにハマったのは大きかった。日本ではボールと判定される球がストライクになったわけだ。また、球速も日本時代に比べて10キロほど上がった結果、奪三振率(1試合あたりの奪三振確率)は日本時代の7.6から14.4と倍増している。
現在、日の丸を背負っている日本人選手のイチロー、青木宣親、ダルビッシュ有、田中将大、上原浩治、岩隈久志など8名。誰もが日本時代と同様の活躍を見せているが、岡島や斎藤のように、「ハイレベルな環境で実力を発揮した」選手がいるのも、プロ野球の不思議でおもしろい点であろう。
- 小川隆行(おがわたかゆき)
- 編集者&ライター。『プロ野球 タブーの真相』(宝島社刊)シリーズなど、これまでプロ野球関連のムックを50冊以上手がけている。数多くのプロ野球選手、元選手と交流がある