メリー喜多川完全勝利でAKBとジャニーズの蜜月に終止符か
芸能ニュースがほぼSMAP一色となる中、親交のある明石家さんま(60)やダウンタウン・松本人志(52)は、自身の番組で“援護射撃”を展開していた。しかし、近頃SMAPとの共演がたくさんあるAKB48の各メンバーは、この件に関して一切コメントを出していない。そんな中で注目が集まったのは、指原莉乃(23)だ。
指原は1月18日の『SMAP×SMAP』(フジテレビ系)放送中、Twitterで「これからもこの先もきっとナンバーワンなんだろうなぁ。素敵だなぁ」とツイートした。ところが、ナーバスな時期だったためにファンから「SMAPについてでは?」と指摘されるプチ炎上劇に。
「一連のツイートは私のプライベートな出来事ですので、皆さんが思っていることとは違います」
とわざわざ真っ向否定したほどだ。
こうした“いびつな対応”にならざるをえないのには、理由がある。実は、SMAPとAKBの共演に関して、今回退社が報じられたSMAPチーフマネージャー・飯島三智氏が大きく関わっていたため、AKBサイドは何も口にできない背景が存在するのだ。
“セット売り”はSMAP独立の伏線だった
スポーツ紙の芸能担当記者が語る。
「AKBが大ブレークした2012年頃から、ドラマやバラエティでSMAPと共演する機会が目に見えて増加しました。2012年の木村拓哉(43)主演『PRICELESS〜あるわけねぇだろ、んなもん!』に小嶋陽菜(27)、2013年の香取慎吾(38)主演『幽かな彼女』には前田敦子(24)。さらに2015年草なぎ剛(41)主演の『銭の戦争』には大島優子(27)と密接になっていった。このことは。飯島氏が手がけたKis-My-Ft2との共演が増加したことからも明らかです」
AKBとジャニーズの“セット売り”に関しては、飯島氏がAKB運営の中心メンバーと一時手を組んでいたことから、実現してきたようだ。
「AKBのテレビ露出に関しては、かねてから大手プロ・ケイダッシュの有名マネージャーが手綱をとっている状態でした。飯島氏はAKBとの共演を続けることで、ジャニーズ事務所を離れた後も、露出の場をキープしておきたいという思惑があった。今思えば伏線を張っていたともとれます。またAKB側としても、SMAPと一緒に露出をキープできるという相乗効果を狙っていた」(前出のスポーツ紙記者)
ところがいまや、各報道では独立を企てた飯島氏が“戦犯扱い”だ。こうなるとAKBサイドとしては、一連の騒動についてコメントを出すことさえ難しい状態であることは想像に難くない。
また、今後のAKBグループとジャニーズの関係は、相当危ういモノになりそうだ。広告代理店関係者が言う。
「ジャニーズで絶対的な支配力を持つメリー喜多川副社長は、実は業界でも知られた“アンチAKB”。過去には嵐に楽曲提供していた音楽家が、AKBの楽曲を手掛けたことによってメリー氏から『あいつは二度と使うな!』と締め出しを食らったという事件も。飯島氏がSMAPのほぼ全権を握っていたため、それでも共演は実現してきましたが、この関係性はなくなってしまった。今後は一気に“共演NG”まで格下げされる可能性もある」
双方の共演に関しては、
「ファンの間でも賛否両論で、若いAKBメンバーがSMAPに馴れ馴れしく接する様子は、少なくともSMAPファンの間ではあまり喜ばれてはいなかった」(前出の記者)
というだけに、今後もし共演NGが決定的となれば、SMAPファンからすれば喜ばしい事態となるのかもしれない。
(取材・文/一樹守)