経験20年のドクターが解明!人の心が乱れる原因「13の思考」 (2/2ページ)
「いま」
「ここ」
「自分」
物事に向かうとき、他人と接するときに、これらを意識することが大切だというのです。なぜならこの3つは、自分で安定してコントロールできるものだから。
過去は変えられませんし、未来は不確か。しかし、「いま」なら自分でコントロールできます。
出来事や環境はコントロールできませんが、目前(ここ)にあることを精一杯やることは可能です。
そして他人はコントロールできないけれども、自分の心はコントロールできるでしょう。
だからこそ、この3つに集中することで、心は整った状態へと変化していくということ。
■知っておきたい「心が乱れる13の思考」
そして心を楽にしておくためには、心の乱れを少なくする必要があるはず。そこで著者は、人の心が乱れる原因となる13の思考を紹介しています。
これらをチェックすることが、自分の感情に気づくためのヒントになるのだとか。ぜひとも、おぼえておきたいところです。
1.未来思考(不確実さから起こる心の乱れ)
2.期待思考(勝手な想像からくる心の乱れ)
3.勝利思考(敗北への不安からくる心の乱れ)
4.疑念思考(裏切りからくる心の乱れ)
5.過去思考(新しいことをすることへの恐れからくる心の乱れ)
6.安定思考(変化への恐れからくる心の乱れ)
7.獲得思考(喪失の心配からくる心の乱れ)
8.帰属思考(孤独からくる心の乱れ)
9.比較思考(他者から影響される心の乱れ)
10.評価思考(優劣が気になることからくる心の乱れ)
11.ポジティブ思考(ネガティブになってはいけないという固定観念からくる心の乱れ)
12.成功思考(失敗を予想することからくる心の乱れ)
13.結果思考(不達成への恐れからくる心の乱れ)
出来事、環境、他人に対して抱いてしまう思考によって、心が乱れてくることが多いというわけです。
だとすれば、たしかにこの13項目を意識しておくだけでも、少なからずメリットはありそうです。
*
著者のいうとおり、心とうまくつきあっていくことができれば、感情に左右されることも少なくなるはず。それは、日常の安定感とも連動することでしょう。
だからこそ本書を通じ、心との距離感を保ちたいものです。
(文/書評家・印南敦史)
【参考】
※辻秀一(2015)『感情にふり回されないコツ』フォレスト出版