「ハイオク」と「レギュラー」の違いっていったいなに? →「オクタン」が「ハイ」だから「ハイオク」

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久しぶりに100円台となった「ガソリン」。ドライブ好きのひとにはうれしいニュースで、仲間と遠出するには絶好の機会ですね。ガソリンスタンドに行くと、ハイオクとレギュラーの選択を迫られます。スポーツカーでは定番のハイオクですが、レギュラーといったいなにが違うのでしょうか? ハイオクは「オクタン」が多く含まれ、ある意味で燃えにくいガソリン。霧状のガソリンを充分に圧縮できるため、大きなちからを得ることができます。バスやトラックでおなじみのディーゼル燃料は常温では燃えにくいのが特徴で、

転倒や事故でも火災がおきにくいのがメリット。低回転でも粘り強い特徴も相まって、オフロードカーやトラクター、戦車にも使われているのです。

■燃えにくさがパワーを生む?

2014年7月には170円前後だったガソリンも6年ぶりに値下がりし、いまでは1リットルあたり100円台で販売されるようになりました。ガソリンスタンドではレギュラーよりも10円ほど高い「ハイオク」も用意され、

 ・レギュラー … ファミリータイプ

 ・ハイオク … スポーツタイプ

向きのイメージが定着しています。なかには「ハイオク仕様」のクルマもあり、ハイオク=パワーが出る=良く燃える、と思っている方もいるでしょうが、じつは反対。ハイオクは、言うなれば燃えにくいガソリンなのです。

ガソリンエンジンが回転する仕組みをカンタンに説明すると、

 ・吸気 … ピストンが下がり、霧状にしたガソリンと空気を吸い込む

 ・圧縮 … ピストンが上がり、圧縮する

 ・爆発 … 点火プラグの火花で爆発、そのちからでピストンが押し下げられる

 ・排気 … ピストンが上がり、排気ガスを押し出す

を繰り返し、上下運動を回転に変えています。圧縮するのはガソリンのエネルギーを最大限に引き出すためで、もし圧縮しなければアルコールランプのように燃えるだけで、クルマを動かすような大きな力は得られません。ガソリン=爆発のイメージが定着していますが、密閉された空間などの条件が揃わなければ、たんに燃えるだけで終わってしまうのです。

充分にパワーを引き出すのに重要なのが点火タイミングで、早くても遅くても良い結果は得られません。ところが高温のエンジン内で10倍近く圧縮されるため、ガソリンが勝手に燃え出すなど異常燃焼を起こすこともあり、せっかくのガソリンがムダになってしまいます。そこでハイオクでは「オクタン」と呼ばれる、ある意味で燃えにくい成分を増やし、予定したタイミング以外では爆発が起きないように工夫されているのです。

■火災に強いディーゼル燃料

トラックなど商用車でおなじみのディーゼル燃料は、ガソリンよりも圧倒的に燃えにくいのが特徴。常温ならマッチを近づけても火がつかない、安全性の高い燃料です。

ガソリンはおよそマイナス43℃でも火が燃え移るのに対し、ディーゼル燃料とも呼ばれる「軽油」の引火点は40~70℃と高いのが特徴。ストーブに用いられる「灯油」とほぼ同じで、液体のままでは火がつきにくく、事故時も火災が起きにくいメリットがあります。また、ディーゼルエンジンは低速でもトルクが大きく「粘り」のある走りができるため、オフロードカーや戦車をはじめとする軍用車両にも多く採用されているのです。

余談ですが、第二次世界大戦中はガソリンエンジンの戦車も存在し、被弾したら即・火災、まさに命がけですね… 雪や道路の凍結で事故が起きやすい季節ですので、安全なドライブを楽しんでください。

■まとめ

 ・ガソリンの「ハイオク」は、オクタンがハイ(多い)の意味

 ・勝手に爆発するなどの異常燃焼を防ぐため

 ・ディーゼルエンジンに使われる「軽油」は、灯油なみに引火しにくい

(関口 寿/ガリレオワークス)

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