5割以上が「喫煙家庭」だった!恐ろしい子どもへの影響と注意点4つ
“禁煙ブーム”な昨今、喫煙者は徐々に減少傾向にありますが、厚生労働省発表の『父母の喫煙状況の変化』によりますと、パパ・ママのいずれかが喫煙者の家庭は全体の57.9%、そのうち、共に喫煙者の家庭は13.9%と、全くタバコを吸わない家庭より上回っています。
同じく厚生労働省による『年度別・家庭用品等の小児の誤飲事故のべ報告件数』を見ると、どの年度もタバコの誤飲が必ず上位に入るという結果から、タバコの危険性と子どもへの健康は隣り合わせになっています。
そこで今回は、“タバコの誤飲や受動喫煙による子どもへの危険性、そして喫煙家族が気を付けたい事”をご紹介します。
■「受動喫煙」による子どもへの影響5つ
タバコの煙には数千種類の化学物質が含まれていて、そのうち発がん性物質は60種類もり、子どもは呼吸器などの発達が大人に比べると未熟なので身体的な影響を受けやすくなります。
(1)乳幼児突然死症候群(SIDS)
それまで元気に遊びミルクを飲んでいた赤ちゃんが突然亡くなってしまう事をいいますが、厚生労働省によるとその原因の一つとして父母共に喫煙習慣がある場合に発症するリスクが高くなる事がわかっています。
(2)気管支喘息や呼吸器疾患
家庭内、特にママが喫煙者の場合に影響が大きいそうで、気管支炎や肺炎による喉の痛みや咳、淡というような症状が表れます。
(3)中耳炎
耳は関係ないように思えますが、喉の奥と中耳の間には“耳管”という管が通じていて、喉から吸いこまれたタバコの煙は耳管を通って中耳炎になってしまいます。
(4)命に関わるような大病
小児がん、白血病、悪性リンパ腫などの大きな病気にもなる可能性があります。
(5)発達障害
体の成長に影響があるだけでなく、注意欠陥・多動性障害(ADHD)など子どもの知能の発達にも影響を及ぼすという報告があります。
■タバコの誤飲事故、緊急シチュエーションの対処方法
誤飲事故は6~11ヶ月の赤ちゃんが起こす件数が最も多く、以降徐々に減ってはいますが2歳以降でも事故が起こっていると報告されています。乳幼児ではタバコ一本に含まれているニコチンが致死量だそうです。
もし、飲み込んでしまった場合は、すぐに口の中に残っているものは掻き出し、可能な限り吐かせてください。この時、タバコのニコチンやタールは水に溶けやすいため、水や牛乳などは飲まさないようにしてくださいね。
そのため、タバコそのものではなく、タバコが浸かった水を少量でも飲んでしまった場合も病院を受診することが必要です。
また、2センチ以下のタバコを飲み込んでしまった場合、飲み込んだ時点では大丈夫だったとしても、体内で徐々に毒を吸収して症状が出てくる可能性があります。
中毒症状(吐き気や嘔吐、顔面蒼白、ぐったりしていまうなど)が出た場合には、即病院を受診する必要があり、症状がひどい場合には意識がなくなったり、けいれんを起こして呼吸ができなくなるなど、命にかかわる怖い状況にも……。
実際に事故が起こってしまった時、どうすればいいかと慌ててしまう場合には、相談できる機関(日本中毒情報センターや各自治体の小児救急電話相談等)もありますので、問い合わせてアドバイスを貰うといいでしょう。
■喫煙者のいる家庭で気を付けたい事4つ
(1)お部屋の喚起をこまめに
長い時間でなくても十分に換気する事ができますので、一度の換気で5分程度お部屋の窓を全開にして新鮮な空気と入れ替えましょう!
(2)車では喫煙厳禁!
広い空間ならまだしも、車は狭い空間にこもった副流煙を子どもが吸ってしまいます。窓を開けても空気の流れで車内に煙が入ってきますので、休憩所など外で喫煙するようにしましょう。
(3)子どもが手の届くところに危険なものがないかチェック
初歩的な事ですが、子どもの目線に立って一度お部屋を見渡して危険な物はないチェックしてみましょう。タバコや薬など誤飲の危険性がある物を置いておく場所を、家族で話し合って決めておくのも良いですね!
(4)空き缶を灰皿代わりにしない
タバコの灰皿代わりとしてジュースの缶などに水を張って使用しそのまま放置し、子どもが誤って飲んでしまう事故が起こっています。
先ほどもお伝えした通り、タバコが浸かった水を飲んでしまうのはとても危険ですので、間違えが起こらないように喫煙の際には灰皿を使用しましょう。
禁煙する事が子どもには一番良いのではと思いますが、仕事や育児のストレスを解消するツールでもあるタバコを今すぐやめて!というのは喫煙者には酷な話なのかもしれません。
それでも子ども達の健康を守る為に、まずはご紹介した事を気を付けてみる事から始めてみてはいかがでしょうか?
【参考】
※ 父母の喫煙の仕方 – 厚生労働省
※ 胎児・乳幼児・小児への影響 – 厚生労働省
※ 家庭用品等に係る健康被害病院モニター報告 – 厚生労働省
※ 分煙効果判定基準策定検討会報告書概要 – 厚生労働省
※ 赤ちゃん・子どもの誤飲時の処置について – たかだこどもクリニック
※ 子どもの受動喫煙の害 – 母子健康協会
※ 日本中毒情報センター
【画像】
※ Yuliya Evstratenko / Shutterstock