秋津壽男“どっち?”の健康学「昼寝は15~30分の短時間でリフレッシュ長時間の睡眠は痴呆につながることも…」 (2/2ページ)

アサ芸プラス

昔は「寝れば寝るほどいい」と言われましたが、これは間違いで「睡眠時間が多すぎるとボケる」という学説が一般的に言われています。理想的な睡眠時間の目安は6~8時間ですが、睡眠の質を確保するためには、コツがあります。それはサイクルに合わせた睡眠を取ることです。睡眠は大きく分けて「レム睡眠」(昼間に見聞したことを脳に定着させる浅い眠りで、夢を見る睡眠帯)と「ノンレム睡眠」(体や脳の疲れを取る深い眠り)がワンセット90分で交互に繰り返されます。つまり、「90分×セット数」が理想的な睡眠の目安となります。

 ナポレオンは3時間しか寝なかったそうですが、これでは2セットにしかならず、体がもちません。最低限でも3セット分、すなわち4時間半の睡眠は必要でしょう。昔、受験戦争で言われた「4当5落」(4時間寝れば合格、5時間寝ると落ちる、という意)は、あながち間違いではないボーダーラインでしょう。

 最近は4~5時間のショートスリーパーも少なくないようですが、医学的見地からは4セット、合計6時間前後寝るのが理想的な睡眠時間です。「9時間寝たのにすっきりしない」という人は「浅くて長い」睡眠であり、布団に入る時間を変えるなどの改善が必要です。

 また睡眠中に大イビキをかいたり、日常的に昼間に眠くなる人は「睡眠時無呼吸症候群」の疑いがあります。1時間に5回以上の無呼吸がある人は、迷わず医師に相談してください。

■プロフィール 秋津壽男(あきつ・としお) 1954年和歌山県生まれ。大阪大学工学部を卒業後、再び大学受験をして和歌山県立医科大学医学部に入学。卒業後、循環器内科に入局し、心臓カテーテル、ドップラー心エコーなどを学ぶ。その後、品川区戸越に秋津医院を開業。

「秋津壽男“どっち?”の健康学「昼寝は15~30分の短時間でリフレッシュ長時間の睡眠は痴呆につながることも…」」のページです。デイリーニュースオンラインは、週刊アサヒ芸能 2016年 1/28号“どっち?”の健康学秋津壽男睡眠タクシーカルチャーなどの最新ニュースを毎日配信しています。
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