天才テリー伊藤対談「加山雄三」(1)学生時代は硬派でモテなかったんだ (2/3ページ)
加山 普通に就職しようと思ってたんだけど、その時、僕の友達が「お前が大学でやったことは、スポーツと歌しかねえだろう。それを生かして金儲けして、船を作ればいいじゃないか」と言ったんですよ。
テリー すごいな~、でも、それは正しい発想ですよね(笑)。
加山 僕も「それはアリだな」と思っちゃった。
テリー 加山さんが、まず東宝の所属になったのは、お父さん(上原謙)の絡みだったんですか?
加山 そうじゃなくて、各映画会社の株価を見たんですよ。そしたら、東宝がいちばん高かった(笑)。
テリー ハハハ、すごい大学生だなあ。
加山 それで親父に「僕は芸能界に入ろうと思ってる」って言ったら、「とにかくお父さんは反対だ」と。その後何度もやり合って、やっとOKが出たんです。だから、親父の名前を頼るとか、そういうことは一切していない。あっちは天下の二枚目だけど、自分は出来損ない。だから、「男は顔じゃねえ、心や体力で勝負だ!」って、最初の頃からずっと思ってました。
テリー またまた、加山さん、十分に男前じゃないですか(笑)。中高、大学時代は、若大将みたいにモテたんでしょう?
加山 何言ってるんですか、あれは映画。現実は全然ですよ。
テリー だって慶応ボーイで、お父さんは上原謙。超サラブレッドで、ルックスはいいし、スポーツもできる。さらに歌も作れて歌えるんだから、恐らく日本中の男が、加山さんを嫉妬してましたよ。
加山 でもね、本当にモテなかったんですよ。僕の性格もあったんだろうね、学生の頃は、昔の言い方だけど「硬派」になろうと思っていましたから。