【プロ野球】SB・バンデンハークが負けた日…昨季不敗の男が唯一黒星を献上した意外な相手
2015年2連覇を達成した福岡ソフトバンクホークス。
打のMVPは柳田悠岐で異論ないと思うが、投のMVPを選ぶとしたら意見が分かれるのではと思う。
リーグ最多41セーブの守護神、デニス・サファテ。34ホールドポイント、防御率1.38のセットアッパー、五十嵐亮太。はたまたクライマックスシリーズ、日本シリーズの開幕投手として先発陣を引っ張った武田翔太…など。
しかし筆者は夏以降独走の立役者となった、リック・バンデンハークを推したい。
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■6月デビューで9勝0敗
2015年、ソフトバンクに入団したバンデンハークは、先発の柱と期待されるも、外国人枠の関係で前半は2軍暮らし。昨年6月14日の広島東洋カープ戦でNPB初登板初勝利を飾ると、先発ローテーション入りし15試合に登板で9勝0敗。
貯金が41あるのでありがたみを忘れがちになるが、チーム最多の9個の貯金をもたらした。さらにポストシーズンでも2勝を上乗せし、11勝で負けはなし。これが世間で公表されているバンデンハークの成績であるが、実はそれだけでない。
無敵・バンデンハークは巨人2軍だけに負けていた
3軍
1試合 0勝0敗 防御率0.00
2軍
10試合5勝1敗 防御率1.17
1軍、2軍、CS、日本シリーズを含めると、2015年の成績は、なんと16勝1敗という見事な成績を残したバンデンハーク。
さて、この数字を見て、気づいた読者もいるであろう。
そう。1軍、ポストシーズンで一度も負けなかったバンデンハークは、2軍の試合で敗戦投手になっているのだ。
無敵のバンデンハークに土をつけた球団は…読売ジャイアンツの2軍!
2015年5月17日
ソフト022000010 5
巨人 02120010× 6
ジャイアンツ球場で行われた2軍の交流戦。相川亮二とフレデリク・セペタに一発を浴びるなど5回5失点で降板。
ここまで3勝0敗。防御率1点台の投手とは思えない乱調ぶりで、来日初の、そして2015年唯一の黒星となったゲーム。
奇しくもこの日。1軍の西武戦では、李大浩が3点タイムリーを放ち、スタンリッジ→バリオス→サファテの1失点リレーで勝利。
取材では「与えられた場所で頑張る」とコメントしていたバンデンハークとはいえ、上の外国人選手たちがことごとく活躍するなか、モチベーションが下がってしまっても仕方ないと思う。
しかし腐ることなく投げ続けたバンデンハーク。その後の成績はご承知の通りである。
バンデンハークがホームランを打たれる時
ところでバンデンハークの2015年の被本塁打は2軍で4本、1軍で6本の計10本。そのうち2本はエラーでランナーが出てからの一発、残りの8本はいずれもソロ本塁打である。
ヒットや四球で自ら招いたピンチで一発は浴びていないが、「え、ここで打たれるの?」という不用意な場面で一発を浴びることもあった。
パ・リーグの5球団にとっては、ここにバンデンハーク攻略のヒントが隠されているかもしれない。
(文=溝手孝司)
- 溝手孝司(みぞて・たかし)
- 札幌在住。ライター、イベント関連など、スポーツ関連の仕事を精力的にこなしている。北海道生まれなのに、ホークスファン歴約40年。99年ダイエー初Vを福岡ドームで観戦するなど、全国を飛び回りながら、1軍2軍問わずプロ野球を追いかけている。
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