365倍返し! 地獄のバレンタインデー!


「ハァ……ハァ……」

「あ、また来た。……マジっすか……もうええやん、相手の人もらえるだけマシやんか」

「あ、今度は男性や……えぇ……そんな渡され方あるん?」
泣く子も黙る恋愛経験ゼロ男子。今あなたが見ているこの365がぁるの編集長。三度の飯よりハードロック・ヘヴィメタルが大好き。
関西で有名な某ブラック企業出身で、5年以上勤め上げ過労で倒れ入院。そして去る2014年、365がぁる広報担当の宇宙人、ぺとらに「お腹が痛い」と相談し、病院へ行くとクローン病という難病指定をされ即入院した貧弱男子。
今、365がぁるの読者諸君の中でも、特にバレンタインデーを気にしている日本中の男女からの相談メールに追われている。
そして本人は難病で摂生している為、基本、チョコが食べられない。

「Yahoo!知恵袋 とか LINE Q じゃ手に負えない案件だから俺のところに来るんだろうけど、去年がミソッカスなくらい相談メールも増えたな」

「……」

「多分ゲロとか吐いたり、某ハリウッドな方を空港の人とか言ったり、意味不明な事ばっかりしてるからだよね(自業自得)」

「えーっと、ほんで次は──


「ぞーy ……!?」




「なんか用かぺとら」


「よ、避けられたぞよー!?」
日本一振り切った、キミを笑顔にする恋愛メディア。365がぁるの主要人物。
トランシルバニア星雲・トランスセクシャル星出身の365がぁる銀河系広報担当、兼デザイナーで、編集長Shinnojiの右腕。
Marilyn Manson(マリリン・マンソン)に憧れて地球へ舞い降りた際にShinnojiと出会い、共に大阪の某ブラック企業で5年ほど修羅場を潜り抜けた仲である。好みの顔はJeff Goldblum(ジェフ・ゴールドブラム)。
上記のゲロ吐きマーライオン事件、空港の人事件の犯人。P様と名乗り自分の悩みを自分が運営するメディアに相談する自作自演の粋を極めた自称ぞよ系宇宙人。

「フッフ……、アホやないねんから、関西では同じボケは3回ま──」





「そして時は動き出すぞよ」

「アバァー!!!」

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過ぎた時間は戻りません by Shinnoji

「もう! お前の相手しとる暇もないねん! “トゥルルルルルルル” も言われへんくせに! 年明けから怒涛の忙しさや!」

「何やってるぞよか?」

「もうすぐバレンタインデーやろ? 365がぁるにもバレンタイン関連の相談メールが沢山来てるんや、俺、地味にちゃんと一通一通、返信してるからな……」

「ぞよ~、このメール全部ぞよか? 地球人は悩み事が多くて大変ぞよなぁ」

「ていうか半分お前のせいやろってのも確実に混ざってんやけど」

「ところでShinnoji」

「バレンタインデーって何ぞよか?」

「……」
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「何ぞよか」シリーズって何でもアリですね by Shinnoji

「バレンタインデーっていうのは、女性が好きな男性にチョコレートを贈る日や、2月14日ね」

「女性がチョコをあげるぞよか!? 何で女の方がそんな一方的に損な事するぞよ!?」

「納得いかんぞよ!!!」

「まぁ落ち着け。バレンタインデーは男女の愛の誓いの日。愛情の告白として女性が男性にチョコレートを贈る習慣なんや」

「まぁこれは日本独特の習慣とも言われてるけど、この日を機会に、好きな人にチョコ渡して告白したい女子も多いわけよ」

「ぞよけれども、見返りがないのはちょっと宇宙的に理解できないぞよな……」

「安心しろ。ちゃんと女子にもホワイトデーという名の見返りが存在する。1ヶ月後の3月14日、バレンタインにチョコをもらった男子は基本、女子にお礼のお返しをしなくてはならないのだ」

「しかも、何故なのか解らないが、女性から男性へのバレンタインは基本チョコレートだが、男性から女性へのホワイトデーのお返しは “3倍返し” というのが世間の風潮なのだ」

「”3倍返し” ぞよか……!」

「しかもホワイトデーに関しては、お返しがチョコレートでないといけないという決まりはないのだ。むしろ納得いかないのはこっちの方だ……」

「なるほど、チョコレート渡すだけで “3倍返し” の見返りがあるなら確かに考えても良いぞよなー!」




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「このシーン確実に要らんやろ」

「早く説明するぞよ。ぺとら仕事が詰まってるんだぞよ」

「バレンタインデーに夢を馳せてる乙女の心を現実という名の不条理で折るんじゃないよ! まぁ良いだろう、バレンタインデー “3倍返しの法則” について説明してやろう」

「まず、女子のバレンタインチョコに対して、男子はホワイトデーに、チョコをくれた女子に “3倍返し” する事が、現在の風潮になりつつあると説明しただろう」

「つまり、読者のあなたが女性だったとして、友達の男性100人にチョコレートをあげてみよう。いや、100人もいないよ! って言う人は、自分の身の周りで関わりのあるすべての男子が対象だ、オッサンでも良いからターゲティングしろ」

「Shinnojiもそろそろオッサンに分類されるぞよか?」



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「仮に100人にバレンタインチョコを渡したとすると、100人分のホワイトデーのお返しが期待できる」

「しかし! 男性とは基本、面倒くさがりな生き物である!」

「ぞよ」

「だが! 女性諸君が言うほどズボラじゃない、ちゃんとした男子がまだまだいる事も事実だ! 真面目な男性も中にはいるだろう、ここではかなり少なく見積もって半分。50人の男性からお返しをいただいたとする」

「すると、どうだろうか。ここで “3倍返しの法則” が発動する。50人の男子からしかホワイトデーにお礼が返ってこなくても、内容は “3倍” ……」

「つまり “150人分” に相当するというワケだ」

「どや、凄いやろ、この倍々ゲーム理論。男性からすれば、まさに “血のバレンタイン” と言っても過言ではないだろう……」

「”血のバレンタイン(1981)” はホラー映画ぞよな。とある鉱内で爆発事故による生き埋め事件があったんだけど、奇跡的に鉱夫一人が助かったぞよな。でもその助かった一人は生き延びる為に、生き埋めになった同僚の肉を食べてたりして、助かった時には完全に気が狂ってたぞよ……」

「その鉱夫が、バレンタインデーの夜に、事件の原因となったやつらを殺して、その心臓をハート型のキャンディー箱に詰めて “二度とバレンタインデーを祝うな” という警告を残したのは有名なシーンぞよ」

「そこから20年後、また殺戮が起こるんだけど、これは果たして誰の仕業ぞよ? 気になる人は最寄りのレンタルショップに──」

「何の話やねん」
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でもトム・ハンクスは空港の人ぞよ by ぺとら

「まぁこの理論は王道の告白には使えないけどな。バレンタインデーと言っても、女子が渡すチョコにも色んな種類があるからな」

「種類ってなんぞよ?」

「例えば、まずマストで恋愛感情がない相手に対して贈る “義理チョコ” とかさ」

「Oh! ジャパニーズ・義理人情ぞよな!」

「……うん “義理チョコ” は好き嫌いは別として、日頃の感謝の気持ちを込めて、相手に贈るっていうイメージやね」

「ほんで何か最近は他にも、友達同士でチョコを渡し合ったりする “友チョコ” なんて言葉もあるで」

「Tomoチョコ!? ……もしやそれは、あの大阪で5本指入るスーパーデザイナー、Tomo先輩がデザインしたチョコレートが世界的に認められ、以来 “本物の親友の証” に贈ると言われているあの伝説のチョコの事ぞよか!?」

「……」

「違う」

「……ぞよかぁ」

「後はもう何でも言葉をつけりゃ良いんだって感じだけど、男性から女性に贈る “逆チョコ” 、自分へのご褒美用に自分で自分のチョコを買う “自己チョコ” なんて言葉もあるな」

「よー考えてみ? “自己チョコ” なんてただの買い物やないか」

「ぺとらは “逆チョコ” がいいぞよなぁ」

「でも正直、このバレンタインデー絡みのメールって男女の意見が飛び交ってんのよ。“3倍返しの法則” もあるし。それに “義理チョコ” 以外も色んな種類のチョコの渡し方が増えて、もうワケわからんわ……」

「なるほど、それで大変そうにしてたぞよか」

「大変そうじゃなくて、大変なんや」

「オッケーぞよ! そう言う事なら、365がぁる銀河系広報担当のぺとら様に任せるぞよ!」

「え?」

「社内の女子たちにインタビューして “365バレンタイン世論調査” をしてくるぞよ!」

「あーウチは女性が多いもんね、確かに色んな意見あれば皆の参考になr」


「……(宇宙人ってすぐ瞬間移動するのよね)」
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3時間後

「ただいまぞよー★」

「もー遅いねん! あと、ちゃんとドアから入ってきてー」

「バレンタインデー! ちゃんと調査してきたぞよ!」

「ほんまに?」

「ぞよ! 会社の女性陣にバレンタインデーについて簡単なアンケートをしてもらったぞよ。この結果を見ればきっと、バレンタインデーの本質が見えてくるぞよな」

「おお、やるやん! ほな早速見てみよか」

「ぞよ!」
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受付イコール美人の法則! ド天然ギャンブラー Sakky 先輩の場合

──バレンタインデーはどうするぞよか? という質問に対して
「ちゃんとチョコレートは用意しようと思ってまーす。けど手作りはないよね~笑 てか私、料理苦手※だし」

──ホワイトデーのお返しはやっぱり3倍返しですかぞよ? という質問に対して
「当たり前でしょ?」

──Shinnojiにも渡すぞよか?
「う~ん笑 ブラックサンダー(32円)で良いかな☆」

「1発目から中々パンチ効いてるね……」

「……てか最後の何なん?」

「俺の扱い、酷くない?」

「気のせいぞよな」

「じゃあ、次の見てみよか」

──バレンタインデーはどうするぞよか? という質問に対して
「義理チョコですけど渡します。手作りはちょっと家では難しいので買ったもので」

──ホワイトデーのお返しはやっぱり3倍返しですかぞよ? という質問に対して
「 “3倍” だと嬉しいですね」

──Shinnojiにも渡すぞよか?
「 “3倍返し” 期待してます」

「もう、ごっつ “3倍返し” 期待されてるやん」

「何か(彼女にはガチで) “3倍返し” せな大変な事になりそうやな……」

「でもやっぱり渡す人が大半なんだぞよなぁ! 凄い文化ぞよ! バレンタインデー!」

「誤魔化すんじゃないよ、次! もっとええやつ無いんか!」

──バレンタインデーはどうするぞよか? という質問に対して
「特になにも」

──ホワイトデーのお返しはやっぱり3倍返しですかぞよ? という質問に対して
「くれるんだったら貰います」

──Shinnojiにも渡すぞよか?
「何で渡すんですか?」

「こういうア○ヒスーパードライよりもドライな人もおるぞよね」

「……」

「……」

「……次」

──バレンタインデーはどうするぞよか? という質問に対して
「……日曜日やからなぁ、ニ○ニコ動画で深夜0時から始まるおそ松○んを待っとるかな」

──ホワイトデーのお返しはやっぱり3倍返しですかぞよ? という質問に対して
「3倍では足りひん。一番嬉しいのは現金」

──Shinnojiにも渡すぞよか?
「渡さないといえば嘘になるし、じゃあ渡すのかと言われると今さら渡してもという思考に限りなく近くなり、しいて言うならば渡すが優勢なつもりですけど、渡さないという可能性がゼロというわけではありません」

「……お○松さん」

「つかコイツ関西弁丸出しで全然『ぞよ』って言わへんやん」

(…………忘れてたぞよ)

──バレンタインデーはどうするぞよか? という質問に対して
「渡すに決まってるじゃない! 日頃からの感謝の気持ちよね★」

──ホワイトデーのお返しはやっぱり3倍返しですかぞよ? という質問に対して
「ううん! そんなのいらないわ! 気持ちが大事なのッ!」

──Shinnojiにも渡すぞよか?
「もちろんよ! でも彼はチョコが食べられないから豆腐にしようと思うの!」

「へぇ! こんな子もいてるんやな!」

「男心わかってるやん」

「……」

──バレンタインデーはどうするぞよか? という質問に対して
「旅行行こうと思います!バレンタインデー関係ないですね笑」

──ホワイトデーのお返しはやっぱり3倍返しですかぞよ? という質問に対して
「3倍で返してくれる人にあげたいです!」

──Shinnojiにも渡すぞよか?
「すいません」

「……」


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「……(人手不足)」
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俺の扱い by Shinnoji

「Shinnoji、そんなに落ち込む事ないぞよ!」

「バレンタインデーの恐ろしさについて学んだ反面、バレンタインデーは “気持ち” が大事なんだってぺとら分かったぞよ!」

「“3倍返し” じゃなくても、ぺとらは “気持ち” がこもってればOKぞよー!」

「じゃあ、お前だけチ○ルチョコな」

「……それはちょっと切ないぞよ」

「ほら、はい、これぺとらの分ぞよ。流石にチョコの数までゼロにさせるワケにはいかんぞよから仕方なくぞよ?」

「ありがたく思うぞよな」

「……あ、ありがとう」

「よう考えたらお前からチョコもらうの初めてじゃね!? 何かおもろいな! HAHA──


スッ

「……」

「何これ」

「ぞよは外、福は内」

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365がぁるからのメッセージ
今回の365がぁるバレンタイン特集はいかがだったでしょうか? ぺとらが行ったアンケートは実際の声に若干の残虐性を脚色していますが、皆さん、バレンタインデーは愛に溢れた日です。
しかし歴史上、2月14日に様々な事件も起こっています。戦争、虐殺、事故等、悲惨な過去があったのも事実です、それは2月14日だけの話ではありません。
こうして今、私達が愛する人を自由に愛せる時代になったのも、そんな歴史があってこその2月14日、バレンタインデーなのです。
誰かを愛する素晴らしさを、今一度考えながら、今年のバレンタインデーは誰かに「愛している」の一言を伝えてみませんか?
この記事を読んで、貴女にその勇気が少しでも湧いてくれれば嬉しいです。
365がぁる編集長Shinnoji
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今月の裏話

「ハッピバースデーゾーヨ~♪」

「ハッピバースデートゥーミ~♪」

「何しとん?」

「特集で出来なかった節分とお誕生日祝いぞよな」

「あぁ、そうや、バレンタイン後の2月19日はお前の誕生日──

「……お前いくつって読者の皆に言うたらええの?」

「2億と6千」

「おめでとう……ちなみに地球の文化やと節分では年の数だけ豆食べるんやで?」

「……」

「足りないぞよ」
・
・
・

完
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