秋津壽男“どっち?”の健康学「ダイエットの王道は運動より食事にあり 1日3食は現代人にはカロリーオーバー」 (2/2ページ)
そう考えると「空腹感を覚えたら食べ始めて、おさまったら箸を置く」という食習慣が重要です。
運動量の少ない現代社会に暮らす人間の場合、1日3食のどれかを抜いて、ちょうどいいぐらいの食事量です。もっといえば、1日3食のうち、1食は炭水化物(特に米)を食べないこと。現代は日常的に過食傾向で、ごはんに加えておかずをたっぷり食べていればメタボまっしぐらです。
成人男性が必要なエネルギー量は1日2600キロカロリー程度。対してごはん1膳のエネルギーは250~300キロカロリーで、ごはんを1膳抜くと十分にカロリーを制限できます。
朝食は毎日抜かずに食べよとの説もありますが、前日の夕食の時間が遅かったり、食べすぎて食欲がない時など、無理に朝食をとらなくても大丈夫。ましてや年齢を重ねれば食欲は落ちるため、食習慣に捉われる必要はありません。
「体が欲していることを感じたら適度に摂る」
これが正しい食生活です。
ちなみに「食べる量を減らす」のと「運動量を増やす」のでは、前者のほうが効率的です。
250キロカロリーのおにぎり1個を摂取した場合、同じだけのカロリーを消費するには20分から30分のジョギングが、ウオーキングなら3キロから4キロ必要です。
生活内容にもよりますが、どちらが手っとり早いかといえば、食事量を減らすことでしょう。普通のサラリーマンの日常生活を考えると、食べる量を減らすほうが効果的です。
■プロフィール 秋津壽男(あきつ・としお) 1954年和歌山県生まれ。大阪大学工学部を卒業後、再び大学受験をして和歌山県立医科大学医学部に入学。卒業後、循環器内科に入局し、心臓カテーテル、ドップラー心エコーなどを学ぶ。その後、品川区戸越に秋津医院を開業。