増加する 「赤ちゃんの便秘」…月齢別チェックポイントとケア法
各種メディアで特集が組まれるほどメジャーになった、“子どもの便秘”事情。便秘は大人だけのものではありません。親としては、何日もうんちが出ていなかったり、うんちをする度に苦しそうにしている我が子の姿を目にすると、やはり心配になってしまいますよね。
子どもが便秘になる原因は、生活習慣やストレスなど様々。離乳食を始めるなどの食事の変化や、おむつを外すためのトイレトレーニングの開始、小学校入学といったことをきっかけに、便秘になりやすいと言われています。
今回は、主に乳幼児期の子どもの便秘について、原因と対処法をご紹介します!
■うんちは健康のバロメーター
“1日に出るうんちの回数”の目安は月齢別に整理すると下記のとおりとされています。
・0-1ヶ月・・・8-10回
・1-6ヶ月・・・5-6回
・6ヶ月-1歳・・・2-3回
・1歳以降・・・1-2回
一般的に、1-3日に一度はうんちが出るのが健康な状態。便秘は一時的なこともあるので、長く続かないようであれば心配はいりません。
ただし、うんちが出ていても毎回かたくて苦しんで出していたり、うんちがくさかったり、コロコロ状のうんちが続くようであれば要注意です。
うんちは子どもの健康状態を示してくれるバロメーターです。
毎回子どものうんちをチェックして、便秘のサインを見逃さないようにしましょう。
■「赤ちゃん期編」便秘の原因と対処法
ねんねの時期の赤ちゃんが便秘になる原因は、運動不足や母乳不足、母乳から混合栄養に変わった、などが考えられます。
そこで、赤ちゃん向けの対処法は3つ。
(1)ママによるマッサージと運動補助
ねんねの赤ちゃんは自分ではなかなか動けませんので、ママが赤ちゃんのおなかを“時計の針の方向”で円を描くようにマッサージしてあげたり、仰向けに寝かせてあんよを伸び縮みさせるなどしてあげます。
(2)厚着をさせない
また、意外と知られていない原因が衣服の重ね着のしすぎ。
厚着をしすぎると赤ちゃんのからだの動きが鈍くなり、いきみに必要なおなかの力の発達を妨げることになるそうです。
(3)“肛門”を刺激してあげる
どうしても出ない日が続く場合は、綿棒やこよりで肛門を刺激してあげるのが効果的です。
綿棒は赤ちゃん用綿棒だと細すぎるので、大人用の綿棒の先端をほぐし、オイルなどをつけて使います。
■「離乳食期~幼児編」便秘の原因と対処法
離乳食が始まると、うんちがかたくなります。そこで“いきむ力”が足りないと便秘になることがあります。また、野菜の食物繊維が不足した場合にもうんちが出にくくなります。
そして、1歳以降になると精神的な面が影響することも。硬いうんちを出そうとすると痛いので、うんちをするのが怖くなり、その恐怖心から便秘をひどくさせることもあるそうです。
この時期の対策は、大きく分けて2つです。
(1)「水分多め」のご飯に
離乳食期なら、水分を多めに摂るように心がけましょう。離乳食が終わって幼児食になったら、食物繊維の多い野菜や海藻類、うんちをやわらかくするヨーグルトやプルーンをとり入れます。
注意したいのは、野菜ジュースでは食物繊維はほとんど含まれていないので便秘対策にはならないということ。野菜はなるべくジュースではなく、野菜そのもので摂取したいですね。
また、必ず朝食を食べさせるようにしましょう。腸が目覚めて動き始めます。
(2)“ためない”意識を持たせる
便が腸にたまると、ふたつの悪循環が起こります。
ひとつは、便意が起こりにくくなること。直腸が広がって便がたまることに直腸が慣れてしまい、便意が起こりにくくなってしまうのです。
もうひとつは、排便を我慢するようになってしまうこと。便が腸にたまるとどんどん水分が吸収され、便がかたくなります。
そのため排便時に痛みを伴うのでうんちを我慢するようになっちゃうのです。
こうならないためにも、日々ママが“溜めない”チェックをすることが大切。
おなかのマッサージをしたり、お風呂によく浸かって体をあたためてあげたり、食事のあとはトイレに連れて行くことを習慣づけるなど、うんちを“ためない”工夫を子どもに根付かせてあげたいですね。
たかが便秘と思いがちですが、うんちは健康のバロメーター。毎日おむつ替えをするママだからこそ、少しの変化にも気づいてあげられるのです。
便秘が長く続く場合は、放っておくことなく小児科に相談してみてくださいね。
【参考】
※ 三砂ちづる(2015)『五感を育てるおむつなし育児』(主婦の友社)
※ おしり研究所 – ユニ・チャーム
※ 赤ちゃんの便秘 – 生活の木
※ 子どもの便秘 – たけい小児科・アレルギー科
【画像】
※ Lex-art / Shutterstock
【著者略歴】
※ SUZU・・・名古屋在住のママライタ-。会社員。札幌出身。1984年生まれ。2014年に第一子(男の子)を出産。息子の健康のため、2015年に幼児食アドバイザーの資格を取得!