火星のテラフォーミング計画の足掛かりとなるか?火星と同じ環境下に置かれた南極の菌類が生き延びることが判明(国際宇宙ステーション) (2/3ページ)
さらに菌類の半数は火星を模した環境(二酸化炭素 95%、アルゴン 1.6%、酸素 0.15%、窒素 2.7%、水 370ppm、気圧 1,000Pa、フィルターによる紫外線の照射)に18ヶ月間暴露される。
その結果、火星環境に暴露された菌類の細胞の60%が無傷で残り、細胞DNAの安定性も高いまま保たれていることが確認された。
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菌類が群生した岩の断面(左)と電子顕微鏡で見た石英結晶内のクリオミセス Credit: S. Onofri et al 科学誌『アストロバイオロジー』で発表された本研究は、宇宙での長期滞在中における岩内性生物の反応を調査するLIFE(Lichens and Fungi Experiment - 地衣類菌類実験の意)の一環としてなされたものだ。
なお、LIFEでは高高度の山岳地帯で採取した2種の地衣類(チズゴケおよびザンソリア・エレガンス)についても同様の調査が行なわれている。これらはスペインのグレドス山脈とオーストリアのアルプス山脈から採取されたものだ。
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”火星に暴露された”2種の地衣類では、宇宙に暴露されたサンプルと比べて、代謝活動が倍あることが確認されてる。ザンソリア・エレガンスに関しては80%以上も活発になっていた。また宇宙に暴露された地衣類は、菌類と同じく、光合成活動が抑制されていた。しかし、宇宙に暴露された菌類の35%は細胞膜が破壊されず残っており、南極に存在する菌類の耐久性が示されることになった。
こうした実験結果は、かつて火星に生命が存在したとすれば、それらが現在まで生き残っている可能性が皆無ではないことを教えてくれる。