「減塩」タイプに惑わされてない?つわりの時期に食べたくなる梅干しの選び方・食べ方

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「減塩」タイプに惑わされてない?つわりの時期に食べたくなる梅干しの選び方・食べ方

妊娠した女性のほとんどが経験すると言われるつわり。胃がムカムカしたり、吐き気を感じたり、実際に嘔吐することもあり、妊娠初期の一過性のものとはわかっていても、いざ経験すると辛いものです。

そんなママたちに人気の高い食べものが、酸味があってスッキリさせてくれる梅干し。しかし、その梅干しの選び方や食べる量にはおさえておきたいポイントがあるのをご存じですか?

今回は管理栄養士の筆者が、梅干しの効果や食べ方についてお伝えします。

■現代栄養学でも証明された効果

栄養学がない時代から日本人は経験的に梅干しの健康効果を知っていました。平安時代に書かれた日本最古の医学書『医心方』にもその薬効が記載されています。その効果は現代栄養学でも解明されてきています。

梅干しの特徴はなんといっても、見ているだけで口の中にじわ~っと唾液が広がるほどの酸味ですが、その酸味の成分は有機酸。梅干しの中にはクエン酸、リンゴ酸、ピクリン酸、フマル酸など、たくさんの種類の有機酸が含まれています。この有機酸が妊婦さんにも嬉しい効果を発揮してくれるのです。

■有機酸の働きとは?

有機酸の効果は、カルシウムや鉄分の吸収を向上させてくれることです。カルシウムも鉄分も、妊娠中に必要な量が増えるので、不足に注意するべき栄養素のトップクラスのもの。その吸収を上げてくれるのですから、嬉しいですよね。

他にも有機酸にはエネルギー代謝の効率を良くして、疲労を回復する効果や、唾液や胃液の分泌を促して食欲を増進させてくれる効果もあります。

■「減塩タイプ」が良いとは限らない

梅干しといえば気になるのが“塩分”。昔ながらの方法で、無添加で作られた梅干しは一粒(20g)当たり、4g以上の塩分を含んでいます。これは女性の一日の塩分目標量の半分以上に匹敵する量です。

一方、減塩タイプの梅干しの塩分は一粒あたり1.5g前後。普通の梅干しに比べると塩分量が少ないのがわかります。

しかし、減塩梅干しで気になるのが食品添加物です。塩の量を減らしている分、味が物足りなくなるのを補うため、複数の添加物が使用されています。商品のパッケージを見ると「発酵調味料」「たんぱく加水分解物」「調味料(アミノ酸等)」「甘味料」などよくわからない物質名が並んでいます。

もちろん、これらの食品添加物は安全基準があり、その範囲内で使われているとは思いますが、その安全性に関しては疑問の声も上がっており、避けられるなら避けた方が良いものです。

■気になる塩分は食べ方などで工夫を

とは言え、塩分のとりすぎも妊娠高血圧症などにもつながる恐れがあるため、梅干しは一日一粒、多くても二粒にしておきましょう。「もっと食べたい」という方は一気に食べずに口の中で飴のようにゆっくり食べたり、半分ずつ分けて食べたり、実だけを刻んでお湯に溶かして梅湯にして飲むのも良いでしょう。

いかがでしたか。

梅干しにかぎらず、加工品は昔ながらの製法に意味があってそれを変えることによって良さが失われることもあることを覚えておいてくださいね。

つわりにはすごく効く対処法はありませんが、これまでに出産を経験してきたほとんどのママが経験したこと。食べものでも工夫しながら、この時期を乗り切ってみましょう。

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※ Reika / Shutterstock

【著者略歴】

※ 圓尾 和紀・・・管理栄養士。ファスティングマイスター。大学、海外、大学院で七年間栄養学を学ぶ。病院勤務を経て「予防医療に貢献したい」と思い、独立。現在は「和食」と「ファスティング」を取り入れた生活の提案を行う。

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