環境に適応するため急速な進化を遂げた6種の動物(昆虫含) (2/3ページ)

カラパイア



 このエビと地上で暮らす近縁種の脳を比較したところ、視覚がないばかりか、視覚に関連した脳の領域まで失いつつあることが判明した。一方、嗅覚と触覚を司る領域は発達を続けている。生活環境が神経構造を変えることを示す好例である。こうした変化が起きるまでに2億年ほどが経過しており、急速には思えないかもしれないが、進化としては比較的短い期間だそうだ。・3. 気候変動により体色パターンが変化したフクロウ 


[画像を見る]

 気候変動によって、多くの生き物が適応を強いられている。茶色と薄灰色の2種があるフィンランドのモリフクロウがその格好の例だ。白く色づいた冬では、雪にまみれることで外敵の目をくらますことができる薄灰色が有利だった。

 しかし過去50年で冬がより温暖になった結果、注目すべき変化が現れた。薄灰色のモリフクロウが減少し、森の木々の色に近い、茶色い個体が増えてきたのだ。茶色いフクロウが増えるほどに、茶色い遺伝子が後世に伝えられるようになる。ただし、気候変動によってもたらされる量的淘汰圧に対する進化的反応が、野生において経験的に実証されたわけではないという。・4. 水温の上昇で里帰りの時期を早めた魚


[画像を見る]

 気候変動は、カラフトマスの行動にも変化を促している。水温が上昇したために、40年前と比べると、産卵のための海から母川への回帰が早まっているのだ。これは単なる行動上の変化ではなく、遺伝子レベルで起きている。

 1980年代から2011年の間、従来の時期の回帰を行うカラフトマスの数は20%減少したという。こうした変化はわずか1、2世代で起こっており、生物が気候変動に非常に素早く適応できる可能性を示唆している。
「環境に適応するため急速な進化を遂げた6種の動物(昆虫含)」のページです。デイリーニュースオンラインは、カルチャーなどの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る