【プロ野球】昨季成績から考察する”独立リーグ出身者”の可能性 (2/2ページ)
■巨人に問われる「ドラフトの意義」
一覧して見ると、堂々たる成績を残した選手もいるが、正直言って微妙な成績の選手もいる。忌憚なく言えば、巨人に指名された選手たちだ。
3軍を創設するとはいえ、矢島を除けば、あまりにも期待が持てるとは言い難い成績である。年齢的にも将来性があるか、と言われればそうでもない。
巨人は過去にもBCリーグから3選手を指名している。2009年に信濃グランセローズから育成1位で獲得した星野真澄はルーキーイヤーに34登板を果たしたが、その後、出場機会を失い2014年に引退。
2011年に育成5位と6位で獲得した雨宮敬、渡辺貴洋はすでに戦力外で独立リーグに復帰している。彼らのBCリーグ最終年の成績を見てみよう。
星野真澄(2009年・信濃グランセローズ)
36登板/8勝8敗3セーブ/防2.82
153.1回/奪三振128/与四死45
雨宮敬(2011年・新潟アルビレックスBC)
33登板/11勝2敗1セーブ/防1.79
120.2回/奪三振61/与四死28
渡辺貴洋(2011年・新潟アルビレックスBC)
23登板/7勝2敗/防1.94
78.2回/奪三振55/与四死52
かなりの好成績である。これだけの成績を残した選手でも志半ばでNPBを去った事実を鑑みると、野球は数字だけではないとはいえ、どうにも昨年の大量獲得には疑問を抱かざるを得ない。
選手のセカンドキャリアなども問題になっている今、3軍創設の青写真だけではドラフトの制度に歪みを生みかねない。果たして彼らが1軍で活躍するビジョンはあるのか。それとも育成によほどの自信があるのか。
しかし、指名された選手たちに罪はない。プロのスカウトが「伸びしろがある」と判断したのだから、ポテンシャルは秘めているに違いない。これからもハングリー精神を持って努力を続け、本稿の疑問を吹き飛ばすような大化け、活躍を見せてほしい!
そして彼らが「試合のメンツ」ではなく、1軍の戦力になったとき、「育成の巨人」はさらに大きくなるに違いない。彼らの今後の成長に注目していきたい。
文=落合初春(おちあい・もとはる)
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