ニッポンの“CMシンデレラ”50年の名場面(4)「遠山景織子・南アルプスの天然水(1992年)」 (2/2ページ)
──それが93年の映画「高校教師」(東宝)につながった?
遠山 はい、ドラマ版を観ていたので、これはぜひオーディションを受けたいと事務所の社長にお願いしました。
──教師(唐沢寿明)と禁断の恋に陥る設定はドラマと同じですが、映画ではプールに飛び込む場面でみごとな一糸まとわぬ姿を披露。撮影時はまだ17歳で、脱ぐことへのためらいはなかったですか?
遠山 ヒロインの繭(まゆ)と先生の心があそこで一つになる大事なシーンなんです。台本を読んで、ここで脱ぐということはなくてはならないと感じていたので、抵抗はありませんでした。
──女優魂がすでに芽生えていますね。
遠山 いえいえ、オーディションの間も「なんて大根な演技なんだろう」と思いましたし、泣かないといけない場面でも涙が出てこない‥‥。
──現場は「涙待ち」の状態になりますね。
遠山 唐沢さんが私のもとに走ってきて「お前、悔しいだろ」って言ったんです。そのひと言で感情がウワーッとはじけて、涙を流すことができました。いつか私も、後輩にあんな的確なアドバイスができたらいいなと思いますね。
──今では「日本でいちばん美しい涙を流す女優」の定評もありますから、十分に模範になれるはずです。