朝どうしても起きられないのは遺伝子のせいだった。朝型・夜型を決定づける15種の遺伝子が特定される。

Amp.

朝どうしても起きられないのは遺伝子のせいだった。朝型・夜型を決定づける15種の遺伝子が特定される。

 どうしても朝早く起きられない。逆にどんなに遅く眠っても朝早く目が覚めてしまう。人には朝型タイプ、夜型タイプが存在するようだが、どうやらそれは生まれ持った遺伝子によるものらしい。  遺伝子関連企業23andMe社による調査の結果、体質が朝型か夜型を決める15種類の遺伝子が特定されたそうだ。科学誌『ネイチャー・コミュニケーション』に掲載されたこの発見は、体内時計の仕組みを解き明かすヒントになるかもしれない。 記事提供=カラパイア

体内時計

 人間を含むほとんどの生き物が、概日リズムという自然の24時間のサイクルに従って生きている。こうした体内にある”時計”が早起きが好きか、あるいは夜更かしが好きか決めている。この種別をクロノタイプという。

 先行研究からはすでに動物の概日リズムと関連する遺伝子は発見されているが、これまで人の朝型と夜型を決める遺伝子についてはほとんど研究されてこなかった。

出典: karapaia

 今回の研究は、ゲノムワイド関連解析を行ったものだ。これは遺伝子の様々な型や変異を調査し、特定の特性(ここでは朝型と夜型の別)との関連を割り出す調査だ。調査対象は唾液に含まれるDNAサンプルを23andMe社に提出した89,283人以上である。被験者は2種のオンラインアンケートに回答して、自分が朝型か夜型であるか自己申告している。

 少なくともいずれかのアンケートに回答した13.5万人以上の回答者のうち、75.5%が朝型か夜型に分類された。なお、そうした選好がなかったり、2つのアンケートで矛盾する回答をした被験者は除外された。

朝型 vs. 夜型

 朝型に関連することが判明した15種の遺伝的変異のうち7種が、概日リズムに何らかの役割を果たしていることで知られている遺伝子に近かった。また、それらの遺伝子の一部は、目で受けた光の感知に関連するものと近かった。この密接な近接性は機能(特に覚醒時間を決める機能)と関連していることを示唆している。

 また解析結果から面白いパターンも判明している。例えば、アンケートで朝型と回答した人は男性(39.7%)よりも女性(48.4%)に多い。さらに60歳以上(63.1%)は30歳以下(24.2%)と比べて、早起きを好む割合が高い。

出典: karapaia

 それだけではない。朝型と比較した場合、夜型と答えた人は、不眠で悩む可能性がほぼ2倍であり、他方で睡眠時無呼吸と診断されることも多かった。対照的に、自称朝型の人は8時間以上の睡眠を必要とすることが少ない傾向にあった。

 加えて、朝型は夜型に比べてBMIが低いことも判明している。逆に夜型であると太ることまでは証明できていないが、夜型の人においては、FTO遺伝子という肥満と関連がある遺伝子がより一般的に見られることが発見された。

 また自称夜型の人たちは鬱になる可能性も高かったが、これについても夜型であることが鬱の原因であることまでは証明されていない。

 以下は、本研究への参加に同意した人々の無作為サンプリングを基にした、各州に住む朝型人間の割合を示す。朝型人間が多いのはニューメキシコ州とニューハンプシャー州で、夜型人間はニューヨーク州(さもありなん)、ケンタッキー州、ノースダコタ州、ネブラスカ州に多い。

出典: karapaia

自己申告による調査の限界

 しかし、この研究には1つ重要な限界がある。それは科学的に客観的なアンケートによるのではなく、たった1つの質問(「あなたは夜型ですか、それとも朝型ですか?」)に基づいているということだ。単純に朝型と夜型の別を質問しても、必ずしも正確でない可能性がある。例えば仕事などで早起きせざるをえない人は、自分を朝型とみなしているかもしれない。また、おそらく全体の半分を占めるであろう朝型と夜型の中間にある人のデータも含まれていない。

 研究チームを率いたデビッド・ハインズ氏は、調査手法が「研究の信ぴょう性を若干弱める」ことを認めているが、これによって「結果に対して重大なバイアスを作り出したり、間違った結果を生み出すほどではない」と説明する。被験者数が最も大切な調査において、単純な質問は非常に効果的な場合があるそうだ。

via:sciencealertbusinessinsider・translated hiroching

 私がどうしても朝起きられないのは遺伝子によるものだったのか!じゃあもうしょうがないや。企業の就業時間もあらかじめ朝型か夜型かを特定する検査を行って、それに合わせた勤務時間を採用すれば生産性も上がるかもしれないな。

記事提供=カラパイア

「朝どうしても起きられないのは遺伝子のせいだった。朝型・夜型を決定づける15種の遺伝子が特定される。」のページです。デイリーニュースオンラインは、ライフ後で読むカルチャーなどの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る