【冴え女シリーズ(11)】[マスターの不器用な優しさに]第11話(前半)「トリガーを引いたのは」 (2/3ページ)
そしたら突然鳴ったんだ、君の腹が盛大に」
蘭 「うっ、そうだったっけ・・・?」
優士「雨の音を掻き消すくらいでかかったぞ」
蘭 「そ、それは盛り過ぎじゃない!?」
優士「君にも自覚があったんだろうな。顔を真っ赤にして涙目でこちらを見てきたから、思わず笑ってしまった」
蘭 「何も聞かずにタオル貸してくれた時は、いい人だと思ったのに、肩を震わせて笑いだしたのよマスター。こっちは落ちこんでるのにおなかが鳴ったくらいで笑うなんて酷いって思った」
優士「だから、笑ったお詫びにサービスで作ってやったろ? ツナサンド」
蘭 「そうそう、コーヒー頼んだのにツナサンドまででてきたから、びっくりしちゃった。マスターのツナサンド食べたのはあれが最初だったね」
優士「この世の終わりみたいな顔をしていたのに、ツナサンドを口にしたら、みるみる顔がかわっていって、美味しいと口にした時には・・・今の君になっていた」
蘭 「なんでそんな残念そうな顔するのよ!」
優士「そう、その威勢でなにやらツナサンドを称賛しだして、コーヒーを飲んで、私の知ってるコーヒーじゃないとか騒ぎ出したんだ。なんだコイツと俺が思っていたら、マスターこれ美味しいですなんて言いながら俺をみて、うわぁなんかやたらかっこいい人だった! なんて慌てだして・・・。ほんと、意味がわからなかった」
蘭 「そ、その説はご迷惑おかけしました。