妊婦の4人に1人が「乳腺炎」トラブルに!授乳をツライ思い出にしないための予防策
生後間もなく、多くの女性が経験する“おっぱいトラブル”。中でも高熱が出たり強い痛みを伴う乳腺炎はかなり辛く、「おっぱいが痛くて泣きながら授乳してる」なんてママの悲鳴を聞いたことがあります。
ママとなって喜びとなるはずの授乳が辛い思い出とならないためにも、妊娠中から乳腺炎の予防をしておきたいもの。
今回は乳腺炎の症状や、妊娠中からできる予防法についてウパウパハウス岡本助産院の岡本院長に取材した内容をもとにお伝えします。
■乳腺炎の症状別種類3つ
乳腺炎ガイドによると、なんと妊産婦全体の4分の1が乳腺炎になるとのこと。
そして乳腺炎と一言に言っても種類があり、
(1)急性うっ滞性乳腺炎(もしくは急性停滞性乳腺炎)
乳房全体に発赤が出て晴れて硬くなる、痛みを伴うしこりができる、微熱が出る
(2)急性化膿性乳腺炎(きゅうせいかのうせいにゅうせんえん)
高熱が出る、乳房に激しい痛みと腫れが出る、全身に震えと寒気が出る、炎症が治まった後に膿が出ることがある
(3)乳輪下膿痬(にゅうりんかのうよう)
乳輪の下にしこりができて膿が何回も出るようになる
と、大きく3つに分類されますが、筆者の場合は乳首に白い斑点のようなものが1つでき、助産師さんに「これは放置すると乳腺炎になるよ」と言われました。もしそういった症状がある方も注意してください。
■妊娠中からできる予防法とは?!
ウパウパハウス岡本助産院岡本院長にお話を伺ったところ、乳腺炎になった時にはまずは授乳回数を増やすこと、そして色んなポジションから赤ちゃんに飲ませることが重要だということです。
どうしても、ママがやりやすい1方向からの授乳になってしまいがちですが、横抱きでの授乳や、フットボール抱きの授乳法など色々な方法で飲ませるようにしてみましょう。その他の対策として以下の2つが挙げられるそうです。
●マタニティスイミング
乳腺炎を予防するために“マタニティスイミング”が有効とのこと。スイミングは絶対に肩を回さないと前に進めませんが、その動きにより血流が良くなり、乳腺が詰まることを防ぐ助けになるということです。マタニティスイミングは妊娠16週から臨月に入ってもできて、妊娠中の腰痛にもかなり効果が高いのでオススメだそうですよ!
因みに、泳ぎ法はクロール・バタフライ・背泳ぎの3つが良いということなので、妊娠中の方はぜひ16週を過ぎたら始めてみてはいかがでしょう?
●ストレス対策
甘いものを食べると乳腺炎の原因になるとよく耳にしますが、先生によると少しくらいチョコ等を食べるのは問題なく、乳腺炎の1番の原因になるのは“ストレス”なんだそうです。妊娠中はリラックス状態をなるべく保てるように、健康で規則正しい生活習慣を維持しながらご自身の好きなことをゆったりと楽しむようにしましょう。
出産後は慣れない育児で毎日眠れない日々が続きますが、1人で無理せずに周囲の人にできる限り力を借りてストレスを溜めこみすぎないのが重要ですね。
もし周囲の力を借りるのが難しいということであれば、自治体によってはヘルパーさんの派遣をお願いできる場合もありますし、また岡本先生も最近助産院のすぐ近くに開設されたそうですが、産後ケア施設などもありますので、ぜひお近くの施設やサービスを探してみてください。
いかがでしたか?
今回ご紹介したように、妊婦さんはマタニティスイミングを取り入れ、出産を終えた方はできるだけストレスを溜めこまない生活を心掛けてみてください。
また高熱が出た場合は必ず医師に相談してみるようにしましょう。
【取材協力】
※ ウパウパハウス岡本助産院岡本院長・・・長崎大学医学部付属助産師学校卒業後、離島での産婦人科勤務、愛育病院勤務後、神奈川県川崎市にウパウパハウス助産院・保育園・産後ケアハウスを開設。いつでも遊びにいったり、相談ががあれば気軽に行ける助産院で、出産後もママたちの集いの場になっている。
【参考】
※ 乳腺炎ガイド
※ Yuno・・・ヨガ・アーユルヴェーダ・おむつなし育児アドバイザーの分野で活動。自身のスタジオWindhillを2015年港区白金台に設立。また今年出産を終えた1人のママとして、特に最近は妊婦や産後の身体についてを中心に学びを深める。自然な生活・自然な育児をモットーに、妊婦さんや産後のママのサポートができるよう活動しております。