半世紀の休止期間を経て、廃線が決まった「幻の貨物線」。埼玉県川越市「西武安比奈線」の跡地を巡ってみた。 (2/3ページ)
長らく休止線として影を潜めていた「西武安比奈線」ですが、2009年に大きな転機が訪れます。NHK朝の連続ドラマ小説「つばさ」のロケ地に採用され、その美しい景観が世間から注目を浴びることになったのです。休止線となってから40年以上経った中で、急遽脚光を浴びることになった「西武安比奈線」は、ドラマに関する見学イベントも開催されるなど、一躍人気の観光スポットとなりました。
・お別れは11月末
復活を望む声も多かった「西武安比奈線」ですが、再復活への可能性として期待されていた安比奈車両基地の整備計画の中止が決定され、正式に廃線となることが決まりました。現在、「西武安比奈線」は全域にわたって休止以前そのままの状態で残されており、自然の中に溶け込んだ鉄道風景が人気となっていますが、廃線決定に伴い年内の11月末には線路は全て撤去される予定なのだそうです。つまり、「西武安比奈線」の姿を見ることのできるのは残りあとわずか。11月末までに一度は訪れておきたい観光スポットです。
「西武安比奈線」と自然が織りなすノスタルジックな景観は、残念ながら今年で見納め。
わずか3.2kmの距離ではありますが、その間には数々の夢とロマンが散りばめられています。
ぜひこの機会に「西武安比奈線」が届けてくれる豊かな景観を味わいに行ってみてはいかがでしょうか。
廃線となった今でも、「西武安比奈線」は「ロマン」という貨物を乗せて走り続けます。